Web広告(ネット広告)とは?種類と費用、運用方法の一覧

2024.11.01

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    今回は、Web広告運用を検討中の方や自社運用に課題を感じている方、必見!本記事では、Web広告の種類や費用相場、そして運用に必要なリソースについて分かりやすく解説します。

    リスティング広告ディスプレイ広告SNS広告など、代表的なWeb広告のメリット・デメリットと共に、それぞれの費用感もご紹介します。

    さらに、自社で運用するか、代理店に任せるかについての判断材料もお伝えするので、本記事を読めば、Web広告の全体像がつかめるだけでなく、次に何をするべきかがハッキリ見えてくるでしょう!

    Web広告(ネット広告)とは? 目的と仕組みを簡単解説

    Web広告(ネット広告)とは、インターネット上で配信される広告のことです。近年、消費者の購買行動がオンラインに移行する中で、企業にとってWeb広告は重要なマーケティングツールとなっています。WebサイトやSNS、アプリなど様々な場所に広告を表示できるため、幅広いターゲット層にリーチできるのが特徴です。

    Web広告の目的は、大きく分けて3つあります。

    1. 認知度向上新商品やサービスの認知を広げたい場合に使います。特に、まだ市場での認知が低い製品や新規ビジネスに適しています。
    2. リード獲得見込み顧客の情報を集めることが目標。BtoBの企業や、サービスへの資料請求を促したい場合に使われます。
    3. 販売促進直接的に商品やサービスを購入してもらうことが目的です。ECサイトやサブスクリプション型サービスに効果的。

    Web広告の仕組み

    Web広告は、次の3つの役割が組み合わさって成り立っています。

    1. 広告主広告を出す企業や個人です。どんな目的で、どのターゲットに、どれくらいの予算で広告を出すかを決めます。
    2. 媒体社広告を掲載するWebサイトやアプリの運営者です。広告を表示するスペースを提供します。
    3. 広告配信プラットフォーム広告主と媒体社を繋ぐ役割を果たし、広告の配信や効果測定を行います。代表的なものにGoogle広告やYahoo!広告があります。

    広告主は広告配信プラットフォームを通じて、媒体社のサイトやアプリに広告を配信します。ユーザーがサイトを閲覧した際に広告が表示され、クリックや表示ごとに課金が発生します。クリック課金型(CPC)やインプレッション課金型(CPM)など、課金方式は広告の種類によって異なります。

    Web広告の効果測定

    Web広告の大きなメリットは、広告の効果をリアルタイムで把握できることです。どれだけ広告が表示されたか、クリックされたか、そしてその後の行動(コンバージョン)がどうなったかまで、細かくデータで見ることができます。

    指標説明
    インプレッション数広告が表示された回数
    クリック数広告がクリックされた回数
    CTR(クリック率)クリック数 ÷ インプレッション数
    コンバージョン数Webサイト上で設定した目標(購入、資料請求など)が達成された回数
    CPA(顧客獲得単価)広告費用 ÷ コンバージョン数

    Web広告の効果測定についてより詳しく知りたい方は、Google広告ヘルプをご参照ください。

    Web広告の種類と費用相場一覧 – どれが自社に最適か?

    Web広告にはいろいろな種類があり、どの広告が自社に合うかは目的やターゲットによって異なります。自社のビジネス目標やターゲット層に最適なWeb広告の種類を選択することが、効果的な広告展開への第一歩です。

    ここでは、代表的なWeb広告の種類と、そのメリット・デメリット、費用感を紹介します。

    純広告

    純広告とは、特定のWebサイトやアプリの広告枠を買い取って掲載する広告です。掲載期間や掲載位置を指定できるため、ブランドイメージの向上や認知度向上に効果的です。

    費用は掲載媒体や期間、掲載位置によって大きく変動します。

    費用相場:1か月あたり数十万円〜数百万円

    (例:大手ニュースサイトのトップページなら1ヶ月100万円以上かかることもあります)

    メリットデメリット
    ブランドイメージの向上費用が高額になりやすい
    掲載位置を指定できる効果測定が難しい場合がある
    長期的なブランディングに効果的短期間での効果は期待しにくい

    リスティング広告

    リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示されるテキスト広告です。ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチしやすいのが特徴です。

    費用はクリック課金制で、クリック単価はキーワードの競合性によって変動します。

    費用相場:1クリックあたり数十円〜数千円

    メリットデメリット
    購買意欲の高いユーザーにアプローチできるクリック単価が高騰する場合がある
    費用対効果が高い適切なキーワード設定が必要
    効果測定が容易継続的な運用が必要

    ディスプレイ広告

    ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリに表示される画像や動画を使った広告です。視覚的なインパクトが大きく、認知度を上げるのに効果的です。

    費用はインプレッション課金制やクリック課金制など、様々な課金方式があります。

    費用相場:1インプレッションあたり0.5〜5円、または1クリックあたり30〜300円

    メリットデメリット
    視覚的に訴求できる広告が表示されるだけでは効果が出にくい
    幅広いターゲットにアプローチできる広告盲点化される可能性がある
    ブランディング効果が高い適切なターゲティング設定が必要

    SNS広告

    SNS広告は、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)など、ソーシャルメディア上で配信される広告です。ユーザーの属性や興味関心に基づいてターゲティングできるため、ピンポイントでアプローチできるのが特徴です。

    費用相場:1クリックあたり20〜100円、または1インプレッションあたり0.5〜3円

    LINE広告

    LINE広告は、SNSの中でも国内で最も利用者数が多いメッセージアプリであるLINE上で配信される広告です。友だち追加促進やクーポン配布など、様々な広告フォーマットがあります。詳細なターゲティング設定が可能で、費用対効果の高い広告配信が可能です。

    X(Twitter)広告

    X(Twitter)広告は、リアルタイムな情報発信が特徴のX(Twitter)上で配信される広告です。特定のハッシュタグやキーワードに興味を持つユーザーにアプローチすることができます。費用はエンゲージメント課金制やクリック課金制などがあります。

    Meta広告

    Meta広告は、FacebookやInstagramなどのMeta社が提供するプラットフォーム上で配信される広告です。詳細なターゲティング設定が可能で、幅広いユーザー層にアプローチすることができます。費用はクリック課金制やインプレッション課金制などがあります。

    メリットデメリット
    興味を持つユーザーに効率よくアプローチできるアルゴリズムに影響されやすい
    効果測定が簡単若年層に偏りやすい場合がある

    動画広告

    動画広告は、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォーム上で配信される広告です。視覚的に強い訴求力を持ち、短時間で商品やサービスの魅力を伝えることができます。

    費用相場:1再生あたり5〜30円、または1クリックあたり20〜200円

    メリットデメリット
    強い印象を与えやすい動画制作コストがかかる
    商品やサービスの魅力を伝えやすいユーザーが広告をスキップする場合がある

    リワード広告

    リワード広告は、ユーザーが広告を視聴したり、特定のアクションを取ることで報酬を得られる広告です。主にモバイルアプリで利用され、ユーザーのエンゲージメントを高める効果があります。

    費用相場:1アクションあたり100〜1000円

    メリットデメリット
    ユーザーの参加率が高い広告自体の効果が薄い場合がある
    報酬によって行動を促せる報酬目当てのアクションも発生

    アフィリエイト広告

    アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告です。Webサイトやブログなどに広告を掲載し、ユーザーがその広告経由で商品を購入したり、サービスに登録することで広告掲載者に報酬が支払われます。

    費用相場:1成果あたり500〜5000円程度

    メリットデメリット
    成果が発生したときのみ費用が発生成果が出るまでに時間がかかる場合がある
    費用対効果が高いアフィリエイターの質に左右される

    自社でのWeb広告運用は可能?必要な準備とリソース

    Web広告の運用は、自社で行うことも、外部に委託することもできます。自社で運用すれば、費用を抑えられるメリットがありますが、そのためにはしっかりとした準備と学び続ける姿勢、そしてリソースの確保が必要です。

    では、Web広告運用に必要なものを具体的に見ていきましょう!

    Web広告を運用するために必要な準備

    Web広告を自社で運用するために必要なのは、大きく分けて「スキル」「ツール」「時間」の3つです。このどれかが不足していると、運用がうまくいかないこともあるので、しっかり準備することが大切です。

    1. 目的設定

    Web広告を成功させるために、まず最初に行うべきことは目的の設定です。

    本記事の最初にご紹介した「認知度向上」「リード獲得」「販売促進」といった明確な目的を決めることで、どのKPI(重要指標)を追うべきかも自然と決まってくるでしょう。

    例えば、認知度向上ならインプレッション数、リード獲得ならCVR(コンバージョン率)やCPA(顧客獲得単価)がKPIとなるでしょう。

    2. ターゲット設定

    次に重要なのがターゲットの設定です。どの層に向けて広告を配信するのかが曖昧だと、無駄な費用がかかるだけでなく、効果的な広告を作成することが難しくなります。

    • 年齢広告の商品がどの年齢層に向けられているのか。
    • 性別男性向け、女性向け、またはその両方か。
    • 居住地広告を配信したい地域、都市、国。
    • 職業や収入ターゲットの購買力や関心に合わせて職業・収入を特定。
    • 興味・関心例えば、アウトドア用品ならアウトドア愛好者、ファッションならトレンドに敏感な層など。

    ターゲットのペルソナを明確にすることで、広告文やクリエイティブを作成する際に、具体的で効果的な訴求ができるようになります。

    3. ランディングページ(LP)の準備

    広告からの流入先となるランディングページ(LP)の設計は、コンバージョン率を大きく左右します。LPの目的は、ユーザーに行動を促し、商品購入や問い合わせ、資料請求などにつなげることです。

    LPを作成する際のポイントを以下にまとめます。

    • 一貫性広告で訴求した内容とLPでのメッセージが一致していないと、ユーザーは混乱し、離脱してしまいます。広告とLPの内容が一致していることが重要です。
    • 明確なCTA(Call to Action)ユーザーに取ってもらいたい行動を明確にし、目立つ形で配置します。例えば「今すぐ購入」「無料資料請求はこちら」といったボタンが必要です。
    • 読みやすいデザイン視覚的に分かりやすく、必要な情報がすぐに目に入るデザインにします。モバイル最適化も忘れずに行いましょう。

    4. 広告の配信プラットフォーム選定

    広告をどのプラットフォームで配信するかは、ターゲットや商品によって異なります。先ほどご紹介したように、各プラットフォームの特徴を把握し、最適なものを選定しましょう。

    5. 広告キーワードと広告文の設定(検索広告の場合)

    「検索広告」では、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを入力した際に広告が表示されるため、キーワードの選定とそれに基づいた広告文の作成が非常に重要です。これらを最適化することで、広告の露出とクリック率を向上させ、より効果的なキャンペーンを実現できます。

    広告キーワードの選定

    • 関連キーワードのリストアップ
    • キーワードの分類
    • 除外キーワードの設定(ユーザーの流入を絞り、費用対効果を上げるため)

    広告文の作成

    • タイトル(ヘッドライン)の作成
    • 説明文(ディスクリプション)の作成

    6. 広告クリエイティブの準備

    広告クリエイティブは、視覚的にユーザーの目を引き、クリックを誘導するための要素です。特にSNSやディスプレイ広告では、ビジュアルが非常に重要です。

    • 画像や動画の作成高品質な画像や動画を使用し、商品やサービスの魅力を最大限に引き出します。特にインスタグラムやFacebookでは、ビジュアル重視の広告が効果的です。
    • バリエーションを用意A/Bテスト用に複数のクリエイティブを準備し、どのバージョンが最も効果的かをテストします。

    このように、大まかな流れを挙げるだけでもやることが非常に多く、かなりのリソースが必要とされます。

    自社内のみで運用する場合、委託手数料を抑えようとして人的・時間的リソースを消費してしまい、結果的に多くの費用がかかってしまう…なんて事態にならないように、運用の形は慎重に判断することが必要です。

    正解のないWeb広告運用、成功するための選択肢とは?

    Web広告の難しさは「正解」がないところ

    さらにWeb広告運用は「一度設定すれば終わり」という単純なものではありません。市場のトレンド、競合の動向、そして自社のサービスや商品の特性など、様々な要因が複雑に絡み合い、常に変化し続ける中で最適な戦略を模索していく必要があります。そのため、Web広告には「これが正解!」というものはありません。

    この「正解がない」という点が、Web広告運用を難しくしている大きな要因の一つです。常にPDCAサイクルを回し、仮説検証を繰り返しながら、「今このとき自社にとって最適な運用方法」を見つけ続ける必要があるのです。

    誰かと一緒に考える代理店に依頼するという選択肢

    もし「自社での運用が難しいかもしれない…」と感じたら、Web広告の代理店に依頼するという選択肢もあります。代理店には豊富な知識と経験を持つプロフェッショナルが揃っており、あなたのビジネスにぴったり合った広告戦略を考え、運用を代行してくれるでしょう。

    代理店に依頼すると、社内のリソースを他の業務に集中させることができる上に、専門知識や技術を駆使して、より効果的な広告運用が期待できます。もちろん代理店に頼む場合には手数料がかかりますが、それ以上に成果を上げることができれば、コスト以上の価値が得られるかもしれません。

    ただし、代理店を選ぶときは、単に実績や料金だけで決めるのではなく、担当者との相性や、コミュニケーションのしやすさも重視しましょう。お互いの理解を深め、しっかりとした信頼関係を築ければ、より大きな成果が期待できるでしょう。

    シンギ株式会社は、お客様と共に歩むパートナーとなります

    シンギ株式会社は、単にWeb広告の運用を代行するだけでなく、お客様と一緒に課題を解決する「パートナー」として寄り添います。Web広告の効果を最大限に引き出すには、広告運用のテクニックだけでなく、ビジネス全体を見通した戦略が欠かせません。私たちはまず、お客様の課題や目標を深く理解することから始め、最適なマーケティング戦略を共に描きます。

    さらに、シンギのサポートはWeb広告にとどまらず、「Webマーケティングの包括的支援」が可能です。広告をクリックしたユーザーが最終的に行動を起こすためには、魅力的なLPや有益なコンテンツが不可欠です。

    シンギでは、効果的なLPの設計から、SEOを意識した記事作成、さらにはSNSやブログを通じたコンテンツマーケティングまでを幅広くカバーし、ユーザーのエンゲージメントを高めます。

    私たちは、お客様が直面する課題を一緒に解決し、共に成長していけるパートナーとなることをお約束します。どんな疑問でもお気軽にご相談ください。

    まとめ

    この記事では、Web広告の種類や費用、そして運用方法について簡単にご紹介しました!

    Web広告は、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など多岐にわたりますが、自社の目的やターゲットに合わせて選ぶことが大切です。それぞれのメリット・デメリットを理解し、まずは自社に最適な広告を見つけることが成功の第一歩と言えるでしょう。

    また、Web広告は「一度設定すれば終わり」ではなく、効果を測定しながら改善していくことが重要です。そのため、自社での運用には手間やリソースがかかることも多いですが、そんな時は、一緒に考えてくれるパートナーを見つけるのも選択肢の一つです。

    シンギ株式会社はお客様と共に伴走し、市場の変化や競合の状況に合わせて柔軟に対応しながら、お客様にとって最適な戦略を考え続けます。