
Web集客で成果を上げるには「質の高いコンテンツ制作」が欠かせません。とはいえ、「質の高いコンテンツとは何か」を理解して実践することは難しいものですよね。
そこで、この記事では、SEO対策で成果を出すための「質の高いコンテンツ」の制作に欠かせないE-E-A-Tの解説から、E-E-A-Tを向上させるためのテクニカルSEO対策まで網羅的に解説します。
コンテンツSEO対策について
コンテンツSEO対策とは、質の高いコンテンツを作成し、検索エンジンのランキングで上位表示を目指すための施策です。効果的なコンテンツSEO対策を行うためには、ターゲットユーザーのニーズを的確に捉え、それに合わせたコンテンツを作成する必要があります。
Web集客において「質の高いコンテンツ」とは、ユーザーの検索意図を満たし、有益な情報を提供することで、最終的にコンバージョン(商品購入、資料請求、会員登録など)につながるコンテンツのことです。単に文字数が多くSEO対策キーワードを詰め込んだコンテンツは、もはや「質が高い」とは言えません。
そこで、まずはコンテンツSEO対策の最初のステップをお伝えします。
ターゲットユーザーとペルソナの設定
コンテンツSEO対策の最初のステップは、ターゲットユーザーとペルソナの設定です。「ターゲットユーザー」とは、コンテンツを通して集客したいユーザー層のことです。年齢、性別、職業、興味関心など、具体的な属性を定義することで、より効果的なコンテンツを制作することができます。
「ペルソナ設定」とは、想定されるターゲットユーザーをより具体的に人物像として落とし込むことです。名前、年齢、居住地、家族構成、趣味、ライフスタイル、仕事内容、情報収集方法、購買行動など、詳細なプロフィールを作成することで、コンテンツの内容や表現方法をより具体的にイメージすることができます。
例えば、20代女性向けの化粧品を販売する場合、「28歳、東京都内在住、会社員、美容に関心が高く、SNSで情報収集を行う」といった具体的な人物像を設定することで、効果的なコンテンツSEO対策を実施することができるだけでなく、ユーザーの検索意図をより深く理解し、ニーズに合った質の高いコンテンツを作成することにつながります。
コンテンツテーマを考える際の注意点
このように、コンテンツテーマを考える際には、ターゲットユーザーのニーズや検索意図を深く理解することが重要であることをご理解いただけたと思います。ダイエットに関する情報を求めているユーザーに対して、ただダイエット方法を紹介するのではなく、具体的な食事メニューや運動方法、モチベーション維持の方法など、多角的な情報を提供することでユーザーのニーズを満たすことができます。
また、キーワードツールなどを活用して、関連キーワードや共起語を調査するのも良いでしょう。例えば、「ダイエット」というキーワードだけでなく、「ダイエット 方法」「ダイエット 食事」「ダイエット 運動」「ダイエット レシピ」といった関連キーワードを調査し、ユーザーがどのような情報を求めているのかをより深く理解しましょう。
さらに、競合サイトがどのようなコンテンツを作成しているのか、どのようなキーワードで上位表示されているのかを分析することで、自社サイトのコンテンツ戦略に役立てることができます。
※キーワードにまつわる詳細を知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
「オーガニック検索とは?ダイレクト検索の違いと流入UPの方法」
「オーガニック検索流入数減少の原因と対策|流入回復の方法」
「ビッグキーワードで上位表示する方法|SEO戦略を解説」
【コンテンツSEO対策】
考慮すべき点 | 詳細 |
ユーザーニーズの把握 | ターゲットユーザーが本当に求めている情報は何かを徹底的に調査する。 |
キーワード調査 | 関連キーワードや共起語を調査し、ユーザーの検索意図を理解する。 |
競合分析 | 競合サイトのコンテンツやキーワード戦略を分析し、自社サイトの差別化を図る。 |
独自性の追求 | 他のサイトにはない独自の情報を提供することで、ユーザーの関心を惹きつける。 |
最新情報の提供 | 常に最新の情報を提供することで、ユーザーの信頼を獲得する。 |
「質の高いコンテンツ」制作に重要な“E-E-A-T”
Googleの検索アルゴリズムは日々進化しており、ユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツを上位表示させるように設計されています。そのため、Web集客で成果を上げるためには、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作りが求められます。
E-E-A-Tとは
E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、質の高いコンテンツを作成するためには、この4つの要素を意識する必要があります。
Googleがコンテンツの評価基準として重要視しているE-E-A-Tですが、これにはGoogleだけでなく“人にも信用される記事”という意味も含まれます。特にAIでのコンテンツ制作が増えているぶん「人だからこそ書ける専門性やオリジナリティ」が求められており、E-E-A-Tが重要になっているのです。
要素 | 説明 | 例 |
Expertise(専門性) | その分野における専門知識を持っていること | 医師が医療情報を発信する |
Experience(経験) | 実際に経験に基づいた情報を提供していること | 実際に商品を使ったレビュー |
Authoritativeness(権威性) | その分野における権威性を有していること | 業界で著名な専門家が情報を発信する |
Trustworthiness(信頼性) | 情報が信頼できるものであること | 引用元が明確で、正確な情報を提供する |
E-E-A-Tを高める方法
E-E-A-Tを高めるためには、様々な方法があります。例えば、専門家による監修、経験に基づいた情報の提供、引用元を明確にする、ファクトチェックを行う、サイトのセキュリティ対策を強化するなどが挙げられます。
以下ではE-E-A-Tについて、具体例を挙げながらそれぞれ解説していきます。
Expertise(専門性)
実際に体験や経験しないとわからない、リアルな情報を提供することで、検索エンジンからの評価だけでなく、ユーザーにとっても価値ある生きた情報を伝えることができます。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツ制作をしようと思うのであれば、「専門性」のある情報が必要となります。そのためには、その業種のプロとして知識、ノウハウを紹介すると良いでしょう。
具体的には、以下のような記事を考案してみましょう。
1. 専門的な知見を体系的にまとめた記事
「最新のWebマーケティング戦略 2025年版」「〇〇業界のSEO最新動向と実践ガイド」など、専門的な知見を初学者〜中級者も読める構成にしつつ、網羅性がある記事にします。
その際、文章だけでなく図解や事例を使って解説します。オリジナルの図表は専門性を高める1つの情報として価値があり、ユーザーに対しても理解しやすいコンテンツとなります。さらに、検索エンジンからも品質の高いサイトとして評価されることにつながります。
2. 実務経験や実験データに基づいた考察記事
自社の具体的な経験値を出すことで、よりユーザーに響く価値ある情報にします。「自社サイトで実施したA/Bテスト結果と考察」「〇〇ツールを使ったコンバージョン改善事例」など、可能なら具体的な数字と結果や効果を入れると良いでしょう。
例えば、Web制作・Webマーケティング会社シンギのコーポレートサイトには、様々な業種との実績一覧を公開しておりますが、ここではWeb運用やWeb制作、Webマーケティングに取り組んだことで、具体的に何がどれくらい効果があったのかについて数字で明確にお伝えしています。Webにまつわるお悩みを解決する専門会社であることを強調しつつ、信頼性につなげています。
3. 専門家インタビュー・対談記事
権威性も示しつつ、読者からの信頼度もアップするのが専門家のインタビュー記事です。「〇〇の第一人者が語る業界の未来」「SEOスペシャリストが語る、Googleアップデートの影響」など、専門家のプロフィールや資格、実績情報も併せて掲載すると良いでしょう。より専門性と信頼を強調することができます。
4. 最新の法改正・業界動向の速報と解説記事
「2025年〇〇法改正が与えるWeb広告への影響」といった業界の動向や速報は、専門家だからこそ素早く正確に解説でき、より強く専門性を打ち出すことができます。
5. 専門的なQ&A/読者の悩み解決型記事
「SEOで順位が上がらない理由10選と改善策」「BtoBマーケティングで成果が出ないときの処方箋」といった、読者の悩みに答える専門的な解決型の記事は、専門性が高まることはもちろん、リード獲得にもつながりやすいといえます。
Experience(経験)
経験(Expertise)では、具体的な経験に基づく内容や分析したデータなどの一次情報を提供したり、経験に基づいたコンテンツを提供したりするようにします。
例えば、実際の写真や商品、サービスを利用した人の体験談やレビューを掲載したり、「2025年3月に〇〇を導入」「効果測定期間は3ヶ月間」など、具体的な数字や時系列を出して体験者が語ることでユーザーにとって価値のあるコンテンツになります。
具体的には、以下のような記事を考案してみましょう。
1. 実体験レビュー記事
読者が「自分ごと」として感じられるのが、実体験レビュー記事です。「自社で〇〇ツールを使ってわかったメリット・デメリット」「実際に△△を導入したらこう変わった!リアルな結果レポート」など、自分たちの現場で使った結果や感想を「良い面・悪い面」の両方しっかり書くようにします。
シンギでは、コーポレートサイトをリニューアルするにあたり、リニューアル手順だけでなく、どのような設計をして、リニューアル後にどのような変化があったのかなど、実体験を入れたブログ記事「コーポレートサイトリニューアル|目的と制作会社の費用相場」をアップしています。Webサイトのリニューアルを検討されている方にとって、参考になるような記事になっています。
2. 現場レポート記事
一次情報としての価値が増すのが、現場のレポート記事です。「展示会に参加して見えた業界トレンド」「〇〇イベント登壇レポート」など、現場での一次情報を写真やエピソードを体験者視点で届けることで、ここでしか得られない情報として価値あるものになるでしょう。
3. トラブル・失敗談の記事
実際に困ったこと、失敗したことも「経験」としてGoogleに高く評価されます。他社の失敗から学べる記事として「失敗から学ぶ!〇〇プロジェクト失敗の理由と改善策」といった他のメディアが避けがちな内容を記事にすることで、差別化にもつながります。
4. 顧客・ユーザーの声(インタビュー)
説得力のあるコンテンツを作成したいなら、顧客やユーザーの声を届けるインタビュー記事がおすすめです。「お客様インタビュー!〇〇導入で業務効率が30%アップ」など、ユーザー目線の「経験」を取り入れると第三者視点の信頼性も強化することができます。
シンギのお客様である某建築・建設業様は、求人を増やすことを目的にブログ運営を始め、現場で働く人たちの声をお伝えするリアルなインタビュー記事を作成しました。求職者にとってもより仕事のイメージが沸きやすくなると共に、企業様の信頼性の強化にもつながったと思います。
5. 業務フローやプロセスの公開記事
ノウハウを共有して専門性+経験値をUPさせるのが、業務フローやプロセスを公開した記事です。「Web広告の効果検証をするときの5ステップ」として、日々の業務で実際に実践しているプロセスを具体的に示すと良いでしょう。机上の理論ではない、現場のリアルを届けることで価値のあるコンテンツになります。
6. Before → After 比較記事
Before/After記事は、結果が明確で説得力があります。「〇〇を改善して売上が○%アップした話」「リニューアル前後でこう変わった!BtoBサイト改善事例」など、実際にやった結果として、数字・効果を示すと説得力が増します。
Authoritativeness(権威性)
権威性を示すものとして有効なのが、「誰が書いているか」「実績は何か」を明示することや、専門家・機関など他者の信頼を借りる構成にしたり、引用・リンクされやすい記事構成や内容にすることです。権威性は「他者評価」なので、被リンクを集めやすい有益記事が良いでしょう。
また、著者や運営者の属性情報をできる限り多く、自社コンテンツ以外の幅広い媒体にも掲載されるよう「サイテーション施策」も権威性を示すのに有効な方法です。
「サイテーション」とは、Webサイトや企業名、サービス名、住所、電話番号などの固有情報が他のサイトに記載されることを意味します。これは必ずしもリンクが共なったものではなく、あくまで文字情報が言及されたもので被リンクとは異なります。
具体的には、以下のような記事を考案してみましょう。
1. 大手メディアや公的機関のデータを活用した記事
「総務省データで読むデジタル化の進展」「Google公式ガイドライン徹底解説」など、公的機関や公式資料を引用することは権威付けに非常に効果的です。説得力も増すため、上手く活用してみましょう。
2. 受賞歴・認定資格を活用した記事
例えば、権威性を強く証明できるものとして挙げられるのが、「〇〇アワード受賞記念!選考委員が語る評価ポイント」「〇〇資格保持者が解説するBtoBマーケティング戦略」といった、自社や著者の受賞歴や認定を絡めた記事を制作し、権威付けするのも1つの方法です。
3. 業界メディアや団体とのコラボ記事/寄稿記事
外部と連携したコンテンツを制作することで、自社が「認められている」証拠にもなります。例えば、「〇〇協会と共同制作|BtoB企業のSEOガイド」「業界誌『Webマーケ月報』寄稿記事:〇〇の未来」などを作成することで、業界内での専門家ポジションを獲得することにもつながるでしょう。
4. 有名人・企業・団体からの推薦・コメント付き記事
その業界で信頼されている人と組織との関係性を記事内で明示することで、第三者からの信頼を得ることができます。
例えば、「〇〇株式会社のCMOが語る、当社のサービス活用体験」「大学教授も推薦!この分析手法がスゴい理由」など、有名人や企業、団体からの推薦コメントやインタビューは、権威性の向上につながります。
5. 被リンクされやすいリファレンス系・資料系記事
基本的に「誰かが自分の記事を書くときに参考としてリンクしたくなる情報」を持っているのがポイントです。「SEO初心者でも使える無料ツール一覧」「2025年最新版!SNS利用者数まとめ」「BtoBメール営業テンプレート集」などは、自然な被リンク獲得 → 権威性アップ!につながることが期待できます。
また、信頼できるクオリティの高いコンテンツを地道に積み上げて、自然に被リンクを集めていくことや、信頼できるWebサイトからの被リンクの獲得することも重要です。
※被リンクを獲得する施策については「リンクビルディングとは?SEO効果と戦略を解説!」をご覧ください。
Trustworthiness(信頼性)
信頼性を高める記事は、「記事は良いけど、この情報ほんとに信用できるの?」と思われないようにするのがポイントです。単なる情報発信だけでなく「信頼の裏付け」や「透明性」を示すことで、信頼できる情報源を基に作成する必要があります。
統計データや研究結果などの信頼できる引用元を明記したり、運営者情報や企業情報・利用規約などを明確に開示・記載したり、公開前にファクトチェックを行い、情報の正確性を確認すると良いでしょう。
また、記事の内容だけでなく、WebサイトがSSL化(HTTPS)されているかなど、サイトのセキュリティ対策を徹底する必要があり、サイト全体の運営姿勢や情報の開示度が問われます。
1. 正確な情報に基づく記事
「〇〇省発表:2025年最新調査まとめ」など、公的機関や一次情報の引用や出典を明記し、誤解を生まない表現を行いましょう。また、監修者のプロフィールを入れた専門家監修や学術的な研究や論文を参考にした記事を作成し、 証拠となる出典や裏付けをしっかり記載すると信頼性がアップします。
2.運営者・執筆者の情報が明確な記事
記事単体ではなく、サイト全体で「誰が書いているのか」「責任者がいるのか」を示すようにしましょう。
例:執筆者プロフィール(経歴・資格・ポジション)
サイト運営者情報ページ(会社情報・お問い合わせ先)
プライバシーポリシー、免責事項、利用規約ページへのリンク
3. 最新情報を反映している記事
古い情報のままだと信頼を失うため、更新履歴は信頼性を示すサインとなります。定期的に更新されている記事(最終更新日を明記)や法改正や市場変化に合わせて内容をアップデートしましょう。
4.WebサイトをSSL化(HTTPS化)する
GoogleはWebサイトのランキング要因として、ユーザー体験(UX)を向上させるための項目を挙げており、その中でHTTPS化も推奨しています。SSL化でブラウザとサーバー間の通信を暗号化することで、Webサイトの信頼性(Trustworthiness)を高め、UXを向上させることができます。
5.Googleビジネスプロフィールに登録する
Goolgeビジネスプロフィールに登録することで、実在する企業情報がGoogleに伝わるため、信頼性の向上につながります。
テクニカルSEOの重要性
質の高いコンテンツを作成しても、検索エンジンがそのコンテンツを正しく認識し、ユーザーに届けることができなければ、Web集客で成果を上げることはできません。
コンテンツの内容だけでなく、Webサイトの技術的な側面を最適化することで、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくし、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが重要です。「Google にとって理解しやすい構造 × ユーザーにとって信頼しやすい体験」を作ることが「質の高いコンテンツ」につながります。
E-E-A-T向上のためのテクニカルSEO施策実践例10選
テクニカルSEOは、E-E-A-Tの各要素を間接的にサポートすることで、Webサイト全体の評価を高め、検索順位の向上につながっていきます。そこで、ここからはE-E-A-Tを向上させるためのテクニカルSEO施策の実践例を紹介します。
①ページエクスペリエンスの向上
ページエクスペリエンスは、ユーザーがWebサイトを快適に利用できるかを評価する重要な指標です。快適な閲覧体験はユーザーの満足度を高め、Webサイトへの信頼感を向上させることができE-E-A-Tの向上に直結します。
・Core Web Vitalsの最適化
Core Web Vitalsは、ページエクスペリエンスを構成する中心的な指標です。「LCP」「FID」「CLS」の3つの指標があり、これらを改善することで、ユーザーにとって快適なページを提供することができます。
まず、Webサイトの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスに大きく影響します。表示速度が遅いと、ユーザーはサイトを離脱してしまう可能性が高くなるためです。
表示速度「LCP」を改善するためには、画像の最適化やブラウザキャッシュの活用、JavaScriptやCSSの圧縮などを行い、ページの読み込み速度を向上させましょう。PageSpeed Insightsなどのツールを活用することで、表示速度を測定して改善点を洗い出すことができます。
「FID」はユーザーの最初の操作に対する反応速度を測る指標で、JavaScriptの実行時間を最適化することでFIDを改善できます。
ページの視覚的な安定性を測る指標である「CLS」は、画像や広告のサイズを指定することでCLSを改善し、コンテンツレイアウトのズレを防ぐことができます。
②モバイルフレンドリーへの対応
モバイルフレンドリーは、スマートフォンなどのモバイル端末で、快適にWebサイトを閲覧できる状態を指します。
Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイル版のサイトを評価基準としているため、モバイル対応はSEO対策として非常に重要です。レスポンシブデザインを採用すれば、様々な画面サイズに適切に表示されるWebサイトを構築することができます。
③Webサイトのセキュリティ強化
Webサイトのセキュリティ強化は、ユーザーの信頼獲得に不可欠です。安全なWebサイトはE-E-A-Tの向上に大きく貢献するため、必ず対策を行いましょう。
・HTTPS化
HTTPSは、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化するプロトコルのことで、Googleの評価基準のひとつであり、専門サイトはセキュリティにも配慮しているという印象を与えることができます。HTTPS化することで、ユーザーのデータが盗聴や改ざんされるリスクを軽減できます。Let’s Encryptなどの無料SSL証明書を利用すれば、手軽にHTTPS化することができます。
・セキュリティ対策の実施
セキュリティ対策は、Webサイトを外部からの攻撃から守るために重要です。ファイアウォールやWAF(Web Application Firewall)などのセキュリティツールを導入することで、Webサイトへの攻撃を防御できます。また、脆弱性を早期に発見するために、定期的なセキュリティ診断を実施して対策を講じるようにしましょう。
④クロールとインデックスの最適化
クロールとインデックスの最適化とは、検索エンジン(主にGoogle)に自社サイトの内容を正しく効率的に読み取ってもらい、適切に検索結果に表示されるようにするための施策のことです。「クローラーが効率よくサイトを巡回できるようにサイト構造を最適化する」ことがSEOの基本なので、検索順位の向上に不可欠といえます。
・robots.txtの適切な設定
robots.txt(ロボッツテキスト)は、検索エンジンにクロールを許可する範囲を指示するファイルです。クローラーがアクセスすべきでないページやディレクトリを指定することで、クロール効率を向上させることができます。
※クロールについての詳細は「Webクローラーとは?検索エンジンとSEOに与える影響は?」をご覧ください。
・XMLサイトマップ(sitemap.xml)の送信
XMLサイトマップ(sitemap.xml)は、Webサイトのページ情報を検索エンジンに伝えるためのファイルのことで、これをGoogle Search Consoleに送信することで検索エンジンがWebサイトのページを効率的にクロールし、インデックスできるようになります。ページのURLや更新日時や更新頻度などを含めることができます。
⑤構造化データの活用
構造化データの活用とは、検索エンジンにページの内容を「意味的」に理解させるためのコード(マークアップ)を使って、SEOの強化や検索結果での視認性アップを図ることです。
構造化データを活用することで検索結果での視認性を高め、クリック率の向上につながるリッチリザルト(検索結果の画面上で、通常表示に加えて画像や動画など、より詳細な情報を盛り込んだ表示形式)を検索結果に表示させることができます。
⑥適切なキーワードの使用
適切な検索結果に表示するためには、検索エンジンがWebサイトのコンテンツを理解できる「適切なキーワード」が重要です。キーワード調査ツールなどを利用して、関連性の高いキーワードを選定し、コンテンツに自然な形で組み込みましょう。
※キーワードの詳細については以下の記事をご覧ください。
「ビッグキーワードで上位表示する方法|SEO戦略を解説」
「オーガニック検索とは?ダイレクト検索の違いと流入UPの方法」
「オーガニック検索流入数減少の原因と対策|流入回復の方法」
⑦適切なアンカーテキストの使用
アンカーテキストは、リンク元のページとリンク先のページの関連性を示すテキストです。適切なアンカーテキストを使用することで、ユーザーと検索エンジンがリンク先のページの内容を理解しやすくなります。
ただし、だからと言って、不自然なアンカーテキスト(リンクテキスト)の比率が高い場合、Googleからペナルティを受ける可能性があることも覚えておきましょう。
⑧内部リンク構造の最適化
内部リンクはサイト内の関連ページ同士をつなげることで、ユーザーの回遊率を高め、サイト全体のSEO効果を高める上で重要な役割を果たします。
適切なアンカーテキストを用いて関連性の高いページに内部リンクを設置することで、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできるようになり、サイトの利便性が向上します。また、検索エンジンがサイトの構造を理解しやすくなるため、クロール効率も向上します。
わかりやすい例としては、ここで、「アンカーリンクの偏りを改善する方法については「リンクビルディングとは?SEO効果と戦略を解説!」をご覧ください」と、関連ページを記載する…これがユーザーの回遊率を高めサイト全体の価値を高めることにつながります。
⑨重要なページへのリンク
検索エンジンがWebサイトの構造を理解しやすくするためには、重要なページへのリンクを設置するようにしましょう。そうすることで、重要なページの評価を高めることができます。また、ユーザーにとっても目的のページにアクセスしやすくなり、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上にもつながります。
大事なことは、自身がユーザーの立場だった場合、どれだけスムーズに欲しい情報に辿り着けるかではないでしょうか。そのように設計されたウWebサイトであること、そしてそこに質の高いコンテンツがあること…それを積み重ねることが「信頼」につながり、E-E-A-Tの向上につながるといえるでしょう。
⑩重複コンテンツの整理
重複コンテンツは、検索エンジンのランキングに悪影響を与える可能性があります。同一または類似したコンテンツが複数ページに存在する場合、検索エンジンはどのページを上位表示すべきか判断できず、結果としていずれのページも順位が下がることがあります。
重複コンテンツが発生する原因としては、URLのパラメータ違いやサイトのミラーリングなどが挙げられます。canonicalタグを使用して正規URLを指定したり、301リダイレクトで重複ページを統合するなどをして、重複コンテンツを適切に処理することが重要です。
【実践例まとめ】
施策 | 内容 | 期待される効果 |
Core Web Vitalsの最適化 | 画像の最適化、JavaScriptの最適化 | ページ読み込み速度の向上、ユーザーエクスペリエンスの向上 |
モバイルフレンドリーへの対応 | レスポンシブデザインの採用 | モバイル端末での快適な閲覧体験の提供 |
HTTPS化 | SSL証明書の導入 | Webサイトのセキュリティ強化、ユーザーの信頼感向上 |
robots.txtの適切な設定 | クロール範囲の指定 | クロール効率の向上 |
sitemap.xmlの送信 | Webサイトのページ情報を検索エンジンに伝える | インデックス効率の向上 |
構造化データの活用 | リッチリザルトの表示 | 検索結果での視認性向上 |
重複コンテンツの整理 | 重複ページを統合する | 検索エンジンのランキングに影響を与えない |
これらの施策を実践することで、WebサイトのE-E-A-Tを高め、検索順位の向上につなげることが期待できますが、重要なのは「ユーザーにとって使いやすいサイト設計」であることと「ユーザーにとって有益で信頼できるWebサイトを提供する」ことです。つまり、「常にユーザー視点でWebサイトを改善していくこと」がE-E-A-Tを高め、成果につながるといえるでしょう。
まとめ
この記事では、SEO対策で成果を出すための「質の高いコンテンツ」の制作方法をE-E-A-Tの解説からテクニカルSEO対策まで網羅的に解説しました。
「質の高いコンテンツ制作」には、コンテンツSEOにおいてもテクニカルSEOにおいてもE-E-A-Tを高める必要があります。しかし、自社ですべての対策を行うことは簡単なことではありません。そんなときは、専門会社に外注することをおすすめします。
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