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Web広告の予算決めで悩まない!

予算決めのポイントと費用対効果を
高めるコツを伝授!

目次

  • 1. 適切な予算の考え方
  • 2. 目的を決める〜目的に合わせた広告評価指標〜
  • 3. 広告プランを決める〜購買行動に合わせた広告プラン〜
  • 4. 予算に応じた取捨選択をする〜Web広告予算の立て方〜
  • 5. 予算に応じた取捨選択をする〜Web広告予算の立て方〜【広告評価指標】
    • 【参考】設定効果ごとの予算算出方法
  • 6. 予算に応じた取捨選択をする〜Web広告予算の立て方〜【課金パターン】
    • 【参考】Web広告予算の立て方
  • 7. Web広告実施時の注意点!
  • 8. まとめ
  • 9. プロによるWEB運用で売上向上を目指す

この記事は弊社が無料配布しているホワイトペーパーのひとつ「Web広告の予算決めで悩まない!予算決めのポイントと費用対効果を高めるコツを伝授!」を元に作成した記事です。ぜひホワイトペーパーもご一緒に御覧ください。

「WEB広告で、あれもこれもやりたいけれど、結局のところ予算が気になる」「限られた予算を効果的に割り振るには?」「いくら確保すれば期待できる効果を得られるの?」といった、予算に関しての問題は尽きません。

そこで今回は、予算を意識した広告評価指標の決め方をご紹介します。

1. 適切な予算の考え方

Web広告出稿の「目的を達成するのに必要な費用」が「適切な予算」です。

例えば、「化粧水を200本売り、顧客データを40名獲得すること」が目的の場合

  1. リスティング広告:40万円

  2. Instagram広告:30万円

  3. ディスプレイ広告:20万円

合計でWEB広告目的達成予算が、100万円必要となります。

WEB広告プランは「予算→プラン」ではなく、「プラン→予算」にあわせて、優先順位の高い広告を取捨選択するのが、最も費用対効果を上げるコツになります。

適切な予算を決める流れー

STEP1:目的を決める
広告を活用し、どのような効果を得たいか

STEP2:広告プランを決める
期待する効果を実現するには、どんな種類の広告を実施するのが有効か

STEP3:予算に応じた取捨選択をする
様々な広告手法を実施すると予算オーバーになるので、目的達成に必要な予算内での最適解を選ぶ

2.目的を決める〜目的に合わせた広告評価指標〜

適切な予算を決めるためには、広告でどのような効果を得たいのか、目的に応じて最適な広告評価指標を設定することが大切です。

インプレッション/エンゲージメント効果

商品/サービスの機能を理解したり、好感度・認知度向上を目的とする場合、指標となるのは「表示回数・CPMやエンゲージメント数・CPE」です。

トラフィック効果

企業/商品のWEBサイトへの流入を増やすのが目的の場合、指標となるのは「クリック数・CPC」です。

レスポンス効果

商品購入や資料請求、申込数の向上を目的とする場合、指標となるのは「CV数・CPA」です。

3. 広告プランを決める〜購買行動に合わせた広告プラン〜

目的が明確になったら、次はユーザーの心理状態を想定し、購買行動にあわせて広告プランを決めてください。

以下では、AIDMA(マス向けメディアが主流の頃の基本モデル)とAISAS(インターネット普及により生まれたモデル)の広告プランをご紹介します。

AIDMA(マス向けメディアが主流の頃の基本モデル)の場合

Attention:認知

Interest:興味・関心

Desire:欲求

Memory:記憶

Action:行動

AISAS(インターネット普及により生まれたモデル)の場合

Attention:認知

Interest:興味・関心

Search:検索

Action:行動

Share:共有

各フェーズに応じて、最適な予算割を行った広告プランを組むことが大切です。

4. 予算に応じた取捨選択をする〜Web広告予算の立て方〜

Web広告予算は、「売上目標額から予算を算出」「損益分岐点から予算を算出」「LTVから予算を算出」の3つを参考に算出することができます。具体的に見ていきましょう。

比較的高単価商品やリピートされにくい商品に向いている算出方法

売上目標額から予算を算出

売上の中から広告費に充てる割合を算出し、月の目標売上金額に割合をかけて広告予算を逆算する方法です。例えば、広告費に充てる割合を10%と決めた場合、売上目標を月1000万とすると、広告予算は月に100万円になります。

損益分岐点から予算を算出

売価から商品原価を含む販売費を引いた金額を損益分岐点とし、その金額を超えないように広告費を設定する方法です。例えば、売価が3万円の商品で、1つにつき1万円の販売コストがかかる場合、1つ当たりの損益分岐点は2万円になります。つまり1つにつき、2万円を超える広告費を使うとマイナスになるので、上限設定を2万円以下にする必要があります。

比較的リピートされやすい商品で活用される算出方法

LTVから予算を算出

LTV(ライフタイムバリュー)は、顧客が取引開始から終了までに企業にもたらす利益を意味し、リピート顧客になることの価値を表しています。LTVから行う予算の算出は、リピートされる回数を1回あたりの広告費にかけて予算を算出する方法です。

例えば、1つ2000円の利益が出る物を、年間3回リピートされるとします。これが月に100コ売れると、1ヶ月の広告費は2000円×100回=20万円です。ただし、新規顧客が年間3回リピートする利益も含まれます。そのため最大10万円×3回=30万円/月まで使えるようになり、新規顧客獲得の機会が増やせるのが特徴です。

5. 予算に応じた取捨選択をする〜Web広告予算の立て方〜
【広告評価指標】

最適な費用対効果を生み出すためには、まずWeb出稿の目的を決めてください。Web出稿の目的は、ブランディング・来店誘導(集客)・販売促進・購買・コンテンツ課金に分けられます。
目的が明確になれば、次のユーザーの心理状態を想定した購買行動にあわせて、広告プランを決めていけます。Web出稿の目的は、主に以下の5つに分けることができます。

ブランディング

広告を見てもらうことによって、ブランドの名前を覚えてもらい、認知度を上げるのが目的。

来店誘導(集客)

サイト訪問、EC、実店舗への来店に誘導するのが目的。

販売促進

資料請求や見積もりなど、実際の販売を促すための行動を促進するのが目的。

購買

商品やサービスを実際に購入してもらうのが目的。

コンテンツ課金

会員登録やアプリインストール後に課金をしてもらう、動画配信サービスや音楽などのサブスクリプションサービスに登録してもらうのが目的。


【参考】設定効果ごとの予算算出方法

1.広告費用はあらかじめ決めておく

予算を大枠しか決めていない場合、成果の出ていない状況で出稿が続くことになってしまいます。それぞれのキャンペーンで上限広告費を決めておくと、出稿途中で結果が出なければ違う方法に切り替えたり、停止するなどの対応ができ、運用負荷はかかりますが、より高い費用対効果を得られます。

WEB広告予算は、「インプレッション/エンゲージメント効果」「トラフィック効果」「レスポンス効果」の3つの切り口を参考に、算出することができます。

自社商品や目的に合った方法で、より最適な広告予算を導いてください。

インプレッション/エンゲージメント効果

広告を何回表示させたいのかを起点に考えます。広告表示が多いと良いだろうという曖昧な考えではなく、数値を算出します。エンゲージメントを指標にする場合は、「エンゲージメント回数」×「CPE」で算出するようにしてください。

トラフィック効果

どれぐらい誘導させたいのかを明確にします。1回あたりの単価を掛け合わせることで、費用が算出できます。代表的な見積りツールは、Google広告のキーワードプランナーで最適なキーワード選択 - Google広告です。

レスポンス効果

広告を何回表示させたいかを起点に考えます。CPA(コンバージョン1件あたりの費用)を目標とするコンバージョン数に掛け算することで予算の算出が可能です。

6.予算に応じた取捨選択をする〜Web広告予算の立て方〜
【課金パターン】

広告費を決めるには、Web広告の課金パターンの理解も必要になります。課金方法には、クリック課金型・インプレッション課金型・エンゲージメント課金型・成果報酬課金型・期間保証型があります。

課金方法とその内容

クリック課金型

広告がクリックされるごとに課金されるタイプです。一般的には入札形式で費用が決まります。何回表示されても費用はかかりませんが、希望するキーワードや広告枠の競争が激しい場合は、クリック単価が高騰する場合も。リスティング広告はクリック課金ですが、ディスプレイ広告やSNS広告もクリック課金に対応可能です。

インプレッション課金型

広告が1000回表示される度に課金される仕組みです。認知拡大やブランディングを目的としたときに用いられることが多い課金方法です。

エンゲージメント課金型

SNS広告にユーザーが起こしたエンゲージメント(いいね、クリック、RTなどのアクション数)に応じて課金される仕組みです。CPE(Cost Per Engagememt)と呼ばれることも。

成果報酬課金型

課金単価が固定で、商品契約やサービス契約などの効果がでたときに課金されるタイプです。効果に応じて課金されるため無駄は少ないですが、アフィリエイト仲介業者に払う費用が別途発生するケースが多くあります。

期間保証型

事前に定めた期間に特定の場所で広告が表示されるタイプです。純広告で用いられる課金形態で、掲載期間によって料金が異なります。掲載中、内容や費用変更は対応は不可。

目的に応じた課金方式を選ぶことで、効果の最大化に繋がります。

キーワードから逆算する

リスティング広告では、広告が表示されるキーワードの予測金額から逆算するのが一般的な方法です。予測金額の求め方は、GoogleキーワードプランナーやYahoo!キーワードアドバイスツールから確認できます。

例えば、Googleキーワードプランナーで調べた「化粧水」というキーワードの月間予測額が70万円であれば、広告予算は70万円以内で設定します。※キーワードプランナーの月額費は確認する日によって変動します。

Googleキーワードプランナー使い方
  1. 1. ログイン後「新しいキーワードを見つける」を選択

  2. 2. 関連サイトと入れたいキーワードを入力

  3. 3. 入力したキーワードのボリュームを確認可能

公式サイト:キーワード プランナーで最適なキーワード選択 - Google 広告


【参考】Web広告予算の立て方

1.広告費用はあらかじめ決めておく

予算を大枠しか決めていない場合、成果の出ていない状況で出稿が続くことになってしまいます。それぞれのキャンペーンで上限広告費を決めておくと、出稿途中で結果が出なければ違う方法に切り替えたり、停止するなどの対応ができ、運用負荷はかかりますが、より高い費用対効果を得られます。

2.リアルタイムで分析を行い、運用調整を行う

Web広告はリアルタイムで分析や検証ができるのが特徴です。そのため、日毎の予算消化具合を確認し運用を調整することができます。常に蓄積されているデータを確認し、仮説立て・運用・検証・実行のPDCAを回すことで、広告費の最適化が効率よく進められます。

しかし、Googleなどの機械学習中に変えるのは推奨しません。変更があった場合、1ヶ月は続け、情報を蓄積することが重要になります。

■ 購買向け:リスティング広告

「目標購買数(CV数):200件」「CPA:¥5,000」の場合必要な予算は100万円。

(CV数200件×CPA¥5,000)

購買向け:リスティング広告

■ 購買ブランディング向け:ディスプレイ広告

購買向けで100万円必要であることが分かったため、残り200万円をディスプレイ広告の予算に割り当てます。「目標クリック数を20,000件」とした場合、目標CPCは100円と計算できる。

(費用¥2,000000÷クリック数20,000=CPC¥100)

購買ブランディング向け:ディスプレイ広告

7. Web広告実施時の注意点!

WEB広告を行う際に注意したい点は、「目先のCPAに執着しない」「ある程度の母数が必要」の2点です。

以下では、配信した方が良かった例をご紹介します。

例1:目標CPA¥12,000の場合

例1:目標CPA¥12,000の場合

CVをCPA¥12,500で獲得してしまい目標CPAを超えたため停止してしまいました。しかし、あとCV1件取れるとCPAは¥10,000になります。CPAが1.5倍を超えるまでは様子を見てみてください。

例2:目標CPA¥12,000の場合

例2:目標CPA¥12,000の場合

目標CPA12,000に対してコストがかかりすぎたため停止しています。このケースの問題はクリック数が少ないため、まだ検証の余地があるフェーズで停止した点です。100クリックを超えるまでは様子を見てみてください。

どれくらい母数が必要なのか?(目安)

「クリック数の場合」

CVRから逆算する。
例えば、1%の場合は120クリック・2%の場合は60クリック・0.5%の場合は15クリックなど。

「CV数の場合」

数十件は必要になります。
最低でも、10件以上が判断するのに必要な数値です。

次に目標CPAに基づきうまく停止の判断ができた例についてご紹介します。

例1:目標CPA¥12,000の場合

例1:目標CPA¥12,000の場合

60クリックで¥14,400かけてCVが出ていない状態でしたが、配信を継続し300クリックを獲得できました。ただCVが発生してもCV率は非常に低く、それでも成果に繋がらないことが検証でき、停止になりました。しっかり母数を担保した上で改善しながら進められていない場合は、まだ検証の余地があるということになります。

Web広告はバラバラと出稿してしまいがちですが、予算が多い・少ないに関係なく、「何を目的としてWebマーケティングを実施していくのか」を明確に決めて取り組むことで、より効果的な予算配分ができます。

8. まとめ

Web広告は、バラバラと出稿してしまいがちですが、適切な予算の考え方は①目的を決める②広告プランを決める③予算に応じた取捨選択をするという流れになります。

「何を目的としてWebマーケティングを実施していくのか」を明確に決めると、より効果的な予算配分ができるので、挑戦してみてください。

今回ご紹介した予算設定方法はー

  1. 売上目標額から逆算

  2. 損益分岐点から算出

  3. LTVから算出

  4. 設定効果ごとの予算算出方法

広告費を適正に保つコツー

  1. 広告費用は上限を予め決めておく

  2. リアルタイムで分析して、運用調整を行う

Web広告運用は、「目先のCPAに執着しない」「ある程度の母数が必要」であることを念頭に置き、1つずつトライし、運用改善し続けることが重要です。地道なPDCAを継続し、広告効果を改善していくことは大きな作業負荷となるので、社内リソースで対応が難しい場合は、専門の会社に委ねることも検討してみてください。

9. プロによるWEB運用で売上向上を目指す

WEBの活用は、自社サービスや商品にあった地道な運用が大切です。しかし、人手が足りていない企業が多いのが現実です。また社内でやるにも人件費がかかるうえに、なにから手を付ければよいのかわからないことも。そんなときは、プロに相談するという選択もあります。

例えば、以下のようなお悩みを持った企業様にー

  1. WEBを利用して売上をUPしたい

  2. サイトの運用をお願いしたい

  3. 社内の業務をお願いしたい

シンギ株式会社では、多くの企業様からWEBのパートナーとして信頼いただいている実績があります。ご担当者様との打ち合わせからご要望をお伺いし、クライアント様のサービスや商品をしっかりと理解したうえで、ご予算に合ったプランをご提案します。

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シンギ株式会社の制作実績は、弊社のWEBサイト「シンギ株式会社」にて、ご確認できます。まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事は弊社が無料配布しているホワイトペーパーのひとつ「Web広告の予算決めで悩まない!予算決めのポイントと費用対効果を高めるコツを伝授!」を元に作成した記事です。ぜひホワイトペーパーもご一緒に御覧ください。

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