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サーバー?ドメインとは?
種類や違いを初心者にもわかりやすく解説

「サーバー?ドメイン?聞いたことはある!(けれど、よくわからないし説明はできない)」という方、きっと少なくないですよね。
安心してください。今回はそんなIT未経験の方向けに、基本知識をわかりやすく解説していきます。

目次

  • サーバーとは?
    • サーバーにも種類がある? レンタルサーバーの選び方
      • 共用サーバー
      • 専用サーバー
      • VPS(仮想専用サーバー)
      • クラウドサーバー
  • ドメインとは?
    • ユドメインの取得とは? よく聞く独自ドメインって何?
    • ドメインの種類とは? .comや.co.jpなどの違い
      • gTLD(分野別トップレベルドメイン)
      • 新gTLD
      • ccTLD(国コードトップレベルドメイン)
      • 属性型jp
    • サービスによってドメインを使い分けたい。そんなときはサブドメイン
    • 激安のドメインって、いくらから? デメリットはある?
  • ドメインは取得して終わりではない。使用するために必要なこと
    • DNSの設定をする
      • DNSサーバー名の入力(ドメイン側の設定)
      • DNSレコードの入力(レンタルサーバー側の設定)
  • まとめ

サーバーとは?

みなさん、パソコンやスマートフォンはお使いですよね。わからないことがあったときに調べ物をしたり、家族や友人と連絡をとったり、最近ではエンターテインメントとして楽しんでいる方も少なくないかと思います。しかし、どうして検索結果が表示されたり、メールを送受信できたり、動画を見ることができたりゲームをしたりすることができるのか、考えたことがある方は少ないのではないでしょうか。
サーバー(Server)とは、デジタル端末からの要求(リクエスト)に応答してデータを提供するコンピュータやプログラムのことをいいます。先ほどお伝えしたようにデジタルデバイスを便利に使えるのは、サーバーがわたしたちの要求に合わせて、必要な情報を提供してくれるからなのです。

サーバーにも種類がある? レンタルサーバーの選び方

HPを作成しようと思ったことがある方なら一度は聞いたことがあるレンタルサーバー。いろいろなサービスを見比べてみても、何が違うのか、結局どれがいいのか、なかなか判断が難しいですよね。そこで、レンタルサーバーの種類と、そのメリットやデメリットをご紹介していきます。

共用サーバー

1台のレンタルサーバーを、複数のユーザーで共用して利用します。 メリットは、やはり低価格な点。1台のサーバーを複数ユーザーでシェアするため安価な場合が多いです。さらに、小難しい設定や運用はレンタルサーバー運営会社が行ってくれるため、高い専門知識がなくても手軽にはじめられます。そのため、個人で利用する場合や、一般的なwebサイトを公開する場合に選ばれることが多いです。 デメリットは、設定の自由度が低いことや、利用できる容量が少ない点です。また、同じサーバーを使用しているユーザーが引き起こす問題や障害の影響を受ける可能性もあります。

専用サーバー

1台のレンタルサーバーを、1ユーザーが専用で利用できます。 メリットは、サーバーを専用で利用できるため比較的設定が自由に行えることや、容量が大きいことです。また、他ユーザーの障害の影響を受けることも、与えてしまう心配もないため、高負荷な運営も気兼ねなく行うことができます。ただし、自由度が高い分、高価になります。また、設定を自身で行う必要がありますのである程度の知識が必要になりますし、運用に手間もかかります。

VPS(仮想専用サーバー)

1台のレンタルサーバーに複数の仮想環境が設置されていて(複数のサーバーがあるように作動)、その1つの仮想環境を専用で利用できます。 メリットは、専用サーバーと同じように比較的自由な設定が可能なこと、負荷のかかるような処理も専用サーバーと同じように行えることです。また、1台のサーバーを複数ユーザーでシェアしているため、低価格な点も魅力です。つまり、専用サーバーと共用サーバーのいいとこどりです。 デメリットは、専用サーバーと同じように、自身で設定や運用をしなければならないので、ある程度の知識や手間が必要になる点です。

クラウドサーバー

共用サーバーやVPS(仮想専用サーバー)のように1台のレンタルサーバーを複数ユーザーでシェアして利用しますが、必要に応じて利用する機能を変更することができます。 メリットは、契約後も必要に応じてカスタマイズ可能であり、CPUやメモリなどを拡張できる点です。また、共用サーバーと同じように高負荷な運営も気兼ねなく行えます。 デメリットは、自由度が高い分、専門の知識が必要な点と、従量課金制のサービスもあり利用料が高額になる場合があることです。 しかし、最近は共用サーバーと同じくらいの値段設定でクラウドサーバーを共用で使えるサービスもありますので、そうしたサービスを選ぶという方法もあります。

ドメインとは?

メールの送受信をしたことがある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そうです@(アットマーク)の後ろの文字列がドメインです。この部分は、インターネット上の住所を表しています。

ドメインの取得とは? よく聞く独自ドメインって何?

独自ドメインとは、ドメイン取得サービスなどで取得できる、世界に1つしかないオリジナルのドメインのことです。法人、個人に関わらず、空きがあれば取得することができます。取得したドメインは取得者の所有物になるため、どのドメイン取得サービスで取得したものでも、どのレンタルサーバーを契約しても、自身のドメインとして使用することができます。

gTLD(分野別トップレベルドメイン)

用途や分野別に、世界中のだれでも自由に登録できるドメインです。よく見かける「.com」は商用サービスや企業向け、「.net」はネットワークサービス向けのトップレベルドメインです。

新gTLD

gTLDのうち、2012年以降に誕生した比較的新しいドメインを新gTLDといいます。「.com」などは人気のドメイン名がすでに使用されており取得できないことがあります。そんなときは新gTLDで希望の文字列を登録するのもひとつの手です。

ccTLD(国コードトップレベルドメイン)

日本国内だと「.com」と同じくらい「.jp」を見かけるのではないでしょうか。「.jp」は文字通り、日本を意味するドメインです。ccTLDは国や地域に割り当てられているドメインで、登録するにはドメインが示す特定の地域に居住する必要がある場合があります。

属性型jp

「.co.jp」って一度は見たことがありますよね。これは、日本国内で登記を行っている企業向けのドメインで登録要件があり、さらに1組織で登録できる属性型jpは1種類と限定されています。そのため、他のトップレベルドメインに比べて取得が難しいですが、取得できれば企業の安心感や信頼感に繋がります。

サービスによってドメインを使い分けたい。そんなときはサブドメイン

できればドメイン取得にめんどうな手続きは避けたい、料金を抑えたい、でもサービスによって複数のドメインを使いわけたいなど、いろいろ希望はありますよね。しかし信頼感を考えるとやはり「.co.jp」を選びたい。そんなときはサブドメインを設定して、1つの属性型jpで複数のドメインを使用するというのもひとつの手です。サブドメインは独自ドメインの前に「○○○.」と文字列を追加して設定します。

例えば、サブドメインを複数使い分けている有名企業の1つが楽天グループです。「rakuten.co.jp」の独自ドメインを使用して、楽天市場(楽天グループのトップページ)では「www.rakuten.co.jp」、楽天トラベルでは「travel.rakuten.co.jp」を使用するなどサービスごとにサブドメインを設定して「rakuten.co.jp」を複数のサービスで使いわけています。楽天グループのコーポレートサイトも「corp.rakuten.co.jp」というサブドメインを使用しています。

ただし、サブドメインの使用にはデメリットもあります。それは独自ドメインになにかしらの問題が生じ使用できなくなった場合に、サブドメインすべてが使用できなくなる可能性があるという点です。そうした状況を避けるために、サービスごとに独自ドメインを取得するという考え方もあります。

激安のドメインって、いくらから? デメリットはある?

「.co.jp」を取得できれば理想だけれど、費用面であったり、すでに使用されていたりなど、取得が難しい場合もありますよね。そんなときは手軽にはじめられる激安のドメインを取得するのもよいでしょう。中には無料で取得できるドメインもあります。ただし、取得や初年度は無料だけれど、2年目以降は更新料(年額)が必要になったり、安いドメインの中には見たことがなく信頼感を欠くようなものもありますので、しっかり吟味してから取得しましょう。

ドメインは取得して終わりではない。使用するために必要なこと

いろいろ悩んだり吟味した結果、やっとドメインを取得することができました。しかし残念ながら、取得しただけでは使用することができません。実際に使えるようになるまでにはさまざまな設定が必要です。

DNSの設定をする

とうとう聞いたことない言葉が出てきたか、なんて思った方もいるかもしれません。DNSとは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略で、ドメインとIPアドレスを紐づける役割をしています。先ほどドメインは、インターネット上の住所を表しているとお話ししましたが、これは人間向けの表記であって、コンピューターは数字で表記されたもの(IPアドレス)を住所と認識し判断しています。そのため、ドメインを取得したらそれをコンピューターでも認識できるようにIPアドレスと紐づける必要があります。そのために2つの設定を行います。

DNSサーバー名の入力(ドメイン側の設定)

ドメイン取得サービスのコントロールパネルのDNSサーバー欄に、レンタルサーバー会社が指定するDNSサーバー名を入力します。これは、取得したドメインをどこのDNSサーバーで管理するのか、ドメイン側に示すために必要な設定です。

DNSレコードの入力(レンタルサーバー側の設定)

レンタルサーバーのコントロールパネルに、DNSレコードを入力します。DNSレコードとは、ドメインに関連付けられたIPアドレスや、ドメインに対するリクエストを処理する方法などを指示するものです。 例えばAレコードというものがありますが、これは「ホスト名+ドメイン名」と「IPアドレス」を紐づけてwebサイトを設定するために必要です。ドメイン名の前に「www」がついたwebサイトを見たことはありますよね。その「www」の部分がホスト名です。wwwで設定することも、他の文字列で設定することも、空欄や*(ワイルドレコード)で設定することも可能です。他にMXレコードというものがあり、独自ドメインでメールを使用するために必要な設定です。 DNSレコードにはまだまだたくさんの種類があります。使用目的によって必要な設定が異なりますので、状況に合わせて設定を行いましょう。

まとめ

最後に、あらためてサーバーとドメインの関係について説明します。
サーバーは家を建てるための土地、ドメインはその土地を表す住所だと思ってください。土地と住所が決まったら、その土地の中に家(webサイト)を建てます。イメージできましたでしょうか。 最近では、レンタルサーバー会社も、ドメイン取得サービスも、初心者にもわかるように親切に設定の手順を説明しているところが多いです。趣味でwebサイトをつくりたいなんて方は、ぜひご自身で設定を行ってみるのもよいでしょう。

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