コーポレートサイトリニューアル｜目的と制作会社の費用相場

2025.02.10

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コーポレートサイトのリニューアルを考えているけれど「何から始めたらいいのか分からない」「費用相場は？」等、疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、弊社「シンギ」のコーポレートサイトのリニューアル事例を紹介すると共に、コーポレートサイトリニューアルの目的や進め方、費用相場から、リニューアルを成功させるためのポイントや注意すべき点まで解説していきます。

コーポレートサイトのリニューアルをご検討されている方は、ぜひ、参考にしてください。

※「Webサイトリニューアル」については「Webサイトリニューアルのタイミングと流れ｜費用や業者選定についても解説」をご覧ください。

そもそもコーポレートサイトって何？

コーポレートサイトとは、企業の公式Webサイトのことです。企業の情報を発信する重要な役割を担っています。

会社案内や事業内容、経営理念、IR情報、採用情報など、企業に関する様々な情報を掲載することで、顧客や投資家、取引先、求職者など、あらゆるステークホルダーとのコミュニケーションを円滑に進めるための重要なツールとなっています。

コーポレートサイトは現代企業の顔

現代社会において、企業活動はインターネットと切っても切り離せない関係にあります。ほとんどの人が何かを調べたいと思った時、まずインターネットで検索をする時代です。

そのため、見やすく、分かりやすく、そして魅力的なコーポレートサイトを持つことは、企業のブランドイメージ向上に大きく貢献すると言えるでしょう。単なる情報発信ツールではなく、“企業のブランド価値を高めるための戦略的なツール”なのです。

多方面に目的別で使える

コーポレートサイトは、企業情報を掲載するだけでなく、様々な目的で活用することができます。

ブランディング

コーポレートサイトは、企業のブランドイメージを構築・強化する上で重要な役割を果たします。企業の理念やビジョン、価値観などを明確に伝えることで、顧客やステークホルダーとの共感を生み出し、強いブランドイメージを形成することができます。
情報発信を通じて企業の社会的な責任を果たすとともに、ブランドイメージの向上に繋げていると言えるでしょう。

サービス紹介

コーポレートサイトは、企業が提供するサービスや製品に関する情報を掲載する場としても活用されます。サービスの特徴やメリット、導入事例などを詳しく紹介することで、顧客の理解を深め、購買意欲を高めることにも繋がります。
顧客は必要な情報を得ることで、自社の課題解決に最適なサービスを選択することができるようになるでしょう。

採用

優秀な人材の確保は、企業の成長にとって不可欠です。企業の魅力や社風を伝えることで、コーポレートサイトは求職者への効果的なアピールツールとなります。

社員インタビューや社内イベントの様子などを掲載すれば、企業の雰囲気をリアルに伝えることができます。求人の情報発信は、求職者の共感を呼び、入社意欲を高めることに繋がるでしょう。

時代に合わせてリニューアルが必要

技術の進歩やトレンドの変化、企業の成長など、様々な要因によって、コーポレートサイトは定期的なリニューアルが必要となります。また、SEO対策を行うことで、検索エンジンでの上位表示を目指し、より多くのユーザーにサイトを訪問してもらうことができます。

さらに、コンテンツを充実させる、デザインのリフレッシュ、UXの向上を図り、企業イメージの向上に繋げることが重要です。時代に合わせて最適化されたコーポレートサイトは、企業の成長を支える強力なツールとなるでしょう。

コーポレートサイトリニューアルのポイント！【シンギの事例を紹介】

では、実際にコーポレートサイトをリニューアルするにあたって、何をどのように行えば良いのでしょうか？
ここでは、コーポレートサイトリニューアルを成功させるためのポイントについて、弊社「シンギ」の事例を挙げながら詳しく解説いたします。

「シンギ」のコーポレートサイトをリニューアル！ポイントは？

東京・吉祥寺にあるWeb制作・Webマーケティング会社「シンギ」では、半年前にコーポレートサイトをリニューアルしました。

そこで、弊社の記事制作担当である私から、Web制作担当者に「コーポレートサイトのリニューアルポイント」についてインタビュー！ポイントだけでなく、リニューアルの内容や、その後の変化（効果）、リニューアルを行う際に大事にしていることなど、役立つ情報を紹介いたします。リニューアルをご検討されている方は、参考にしてみてください。

Q.リニューアルすることにした理由は？

シンギでは、【Webサイトを資本へと成長させる】という理念の元、「成果につなげるための魅力的なWebサイト改善」「ユーザー目線に立ったコンテンツマーケティング戦略」「LP運用によるコンバージョン率の向上」という、シンギならではの“成果につながる3つのキーポイント”があります。

そのため、これまでは制作と運用の二軸で見せていましたが、今では、ほとんどの企業がWebサイトを所有しています。ところが、Webサイトを所有しているものの、「実は運用がうまくいっていないところが多い」という声をキャッチアップしたのです。

そこで、Web運用をメインとして押し出す形にリニューアルすることにしました。

ちなみに、シンギの理念として【Webサイトを資本へと成長させる】とありますが、「資産」ではなく「資本」としている理由は、“Webサイトを単に利益を得るための手段として活用するのではなく、Webサイト自体の価値を高める”との意味があります。

Q.デザインする上で意識したことは？

デザインとしては、以前のサイトは、サービスサイト（ブルーを基調）とコーポレートサイト（黒を基調）が別々にあり、イメージとしてはどちらも堅い印象でした。

そこでー

・WEBを楽しんでいる

・チャレンジ精神　

・効率化、最適化　

・他者を尊重する　

・面倒見が良い　

・フラット

これらのシンギの行動規範のイメージカラーを元に、「若くてエネルギッシュ！」というよりも「中堅で安定感」があり、なおかつ「親しみやすさ」をミックスすることにしました。その結果、シンギのマインドセットと与えたい印象がフィットしたところに落ち着きました。

また、以前のサイトとリニューアルしたサイトを統合させたことで、シンプルに分かりやすいコーポレートサイトになりました。

Q.リニューアルするにあたり、どのような事を行いましたか？

設計にあたって

・コーポレートサイトの立ち位置の確認

・サイトの役割の優先度付け

・課題と解決方針

・ターゲットの設定

・シンギのブランド属性の確認

デザインにあたって

・行動規範を元にイメージカラーを選定

・スタイルスケープのブラッシュアップ

Q.リニューアル後、何か変化はありましたか？

リニューアル後、営業メールや求人への応募などが目に見えて反応が良くなりました。

また、こだわりのポイントなどを話すことで商談でのつかみのトークとしても活用でき、新規の案件受注へとつながっています。

リニューアルと同時に、営業もWeb運用を重点的に行い、Webサイトの情報と営業のトークスクリプトが一貫したことで、信頼性の向上につながっていると思います。というのも、営業メールであれば、Webサイトを見てもらってから商談という流れが多いと思うので、その際、お客様に伝えていることと書いてあることが同じであることが重要なためです。

また、コンテンツSEOに力を入れているので、自然検索でシンギを知ってもらい、相談が来るようにしています。

Q.リニューアルが必要だと感じるコーポレートサイトは？特に時代に合わせたリニューアルは何が大事だと思いますか？

見た目を変えたからと言ってアクセスが増えるかと言うとそんなことはなく、大事なのは中身になってきます。たとえ古臭いWebサイトだとしても、コンテンツが充実していて見やすければ、ユーザーにとって有益です。

サイトの役割として、「検索エンジンからの流入などで問い合わせを増やしたい」ということであれば“ボリュームアップをする必要がある”かと思います。

逆に言えば、「ただの名刺がわりのサイトでいい」のであれば“コンテンツ・情報が少なくても役割は足せる”と思います。

ただ、“どちらも時代に合わせる”という面でいうと、スマホやSSLの対応はマストですね。

Q.リニューアルを行う際に一番大事にしていること、気をつけていることは？

一言でいうと「サイトを見る人の使い勝手」です。デザインにも大きく関わってきますが、その前のワイヤーフレームできちんと構成、導線、ユーザービリティを意識した設計をすることが一番重要だと思っています。

あとは、ご依頼主・お客様（サイト所有者）の意図を織り込むのはもちろんですが、実際そこまで主張がないことが多いので、誘導・提案していくことも意識しています。

リニューアルの進め方

リニューアルは、明確な手順を踏むことでスムーズに進みます。

手順

大まかな流れは以下の通りです。

現状分析現行サイトの問題点や改善点を洗い出します。
目標設定リニューアルによって達成したい目標を明確にします。アクセス数の増加、問い合わせ数の向上、ブランドイメージの強化など、具体的な数値目標を設定することが重要です。
要件定義サイトの構成、デザイン、機能など、必要な要素を具体的に定義します。
制作会社選定要件に基づき、最適な制作会社を選定します。実績や提案内容、費用などを比較検討しましょう。
デザイン・開発選定した制作会社と連携し、デザインやシステムの開発を進めます。
テスト完成したサイトが正しく動作するか、様々なデバイスで表示を確認します。
公開テスト完了後、サイトを公開します。
効果測定アクセス数や問い合わせ数などの指標を分析し、リニューアルの効果を測定します。

どんな情報が必要か

リニューアルを成功させるには、様々な情報を収集し、分析することが不可欠です。特に重要なのは、以下の3つの視点です。

コンテンツ

既存コンテンツの棚卸しを行い、どのコンテンツを更新・削除・追加するかを検討します。SEO対策やユーザーニーズを考慮し、質の高いコンテンツを作成することが重要です。

※コンテンツマーケティングの詳細は「コンテンツマーケティングとは？基礎知識＆事例をおさえて始めてみよう！」「BtoB企業向けのコンテンツマーケティング｜種類と事例」をご覧ください。

SEO対策

SEO対策は、Webサイトへのアクセス数を増やす上で重要です。キーワード調査や競合サイト分析を行い、適切なSEO対策を実施することで、検索結果の上位表示を目指します。

※SEO対策の詳細は「コンテンツSEOとテクニカルSEOを連携させることで得られる【相乗効果の事例】とは？」「コンテンツSEOとテクニカルSEOの具体的な活用事例を紹介！」をご覧ください。

ユーザー分析

ターゲットユーザーのニーズや行動を分析し、ユーザーにとって使いやすいサイト設計を心がけます。アクセス解析ツールなどを活用し、ユーザーの行動を分析することで、サイト改善のヒントを得ることができます。

※分析ツールの詳細は「Web集客を戦略的に成功させる方法！ツールも紹介」をご覧ください。

デザイン

コーポレートサイトのデザインは、企業イメージを大きく左右します。「Webデザイン」と呼ばれる、ターゲットユーザーに合わせたデザイン、最新のトレンドを取り入れたデザインなど、様々な要素を考慮する必要があります。

また、「Webデザイン」だけでなく、“利用者にとってわかりやすく操作しやすいデザインかつ、利用者の満足度を高めるサービスの設計”である「UI/UXデザイン」の適用も重要です。

※UI/UXデザインの詳細は「UI/UXとは？違いやデザイン(設計)のポイントをわかりやすく解説」をご覧ください。

言語

グローバル展開を視野に入れている場合は、多言語対応を検討する必要があります。英語、中国語、韓国語など、ターゲットとする地域に合わせて言語を選択しましょう。

※多言語対応サイトについては「ホームページを多言語化するには？制作時のポイントと注意点を解説」をご覧ください。

費用相場

コーポレートサイトのリニューアル費用は、Webサイトの規模やコンテンツ量、納期、依頼する制作会社によって費用は変わります。

規模	費用相場
広告代理店	500万～
大手制作会社	300万〜
中小制作会社	100万～300万円
フリーランス	50万円〜
シンギ	150万円〜

上記はあくまで目安です。相場感をつかむためには、複数の制作会社から見積もりを取得し、比較検討するようにしましょう。