SEO対策で重要な「キーワード選定」。しかし、キーワードには「ビッグキーワード」や「ミドルキーワード」「スモールキーワード」「ロングテールキーワード」など、様々な種類があります。
そこで今回は、上位表示できればアクセス数増加が見込めるものの、競合も多く攻略が難しい「ビックキーワード」で検索上位を狙う方法を解説！さらに、スモールキーワードやミドルキーワードとの違いやメリット・デメリット、注意点なども併せてご紹介します。
※オーガニック検索や検索流入については、以下の記事をご覧ください。
「オーガニック検索とは？ダイレクト検索の違いと流入UPの方法」
「オーガニック検索流入数減少の原因と対策｜流入回復の方法」
ビッグキーワードとは？
ビッグキーワードとは、検索ボリュームが非常に大きく、多くのユーザーが検索エンジンで入力する一般的なキーワードのことです。
例えば、「旅行」「保険」「ダイエット」などが挙げられます。
これらのビッグキーワードは、様々な検索意図が含まれているため、検索ユーザーの具体的なニーズを特定することが困難になります。また、競合サイトが多いため、上位表示を獲得するためには質の高いコンテンツを作成する必要があります。
スモールキーワードとの違い
ビッグキーワードと対比される概念として「スモールキーワード」があります。
スモールキーワードは、ビッグキーワードよりも具体的なニーズを表すキーワードで、検索ボリュームは小さくなります。
例えば、「旅行」というビッグキーワードに対して、スモールキーワードは「沖縄 家族旅行 格安」となります。スモールキーワードは、特定の地域、サービス、商品などを指し示すことが多く、検索ユーザーのニーズをより明確に反映しています。
そのため、コンバージョン率（CVR）が高い傾向にあります。
ビッグキーワードとスモールキーワードにおいて大きく異なる点は、検索ボリュームや競合性、CVR、検索意図の明確さなどが挙げられます。
例えば、サイトへのアクセス数を増やすためにはビッグキーワード、CVR獲得にはスモールキーワードを重視するなど、目的に応じて使い分けると効果的です。
ミドルキーワードとの違い
ミドルキーワードは、ビッグキーワードとスモールキーワードの中間に位置するキーワードのことです。
例えば、「旅行」というビッグキーワードと「沖縄 家族旅行 格安」というスモールキーワードの中間には、「沖縄 旅行」や「家族旅行」といったミドルキーワードが存在します。検索ユーザーのニーズもある程度絞り込まれているため、CVRもスモールキーワードほど高くはありませんが、ビッグキーワードよりは高い傾向にあります。
SEO戦略においては、ビッグキーワードで上位表示を目指すことが難しい場合、ミドルキーワードをターゲットにすると良いでしょう。また、ミドルキーワードからスモールキーワードへの導線を適切に設計することで、CVRの獲得につなげることも可能になります。
| 項目 | ビッグキーワード | ミドルキーワード | スモールキーワード |
| 検索ボリューム | 大 | 中 | 小 |
| 競合性 | 高 | 中 | 低 |
| コンバージョン率 | 低 | 中 | 高 |
| 検索意図の明確さ | 不明確 | やや明確 | 明確 |
SEOにおいては、これらのキーワードを戦略的に使い分けることが重要です。
ビッグキーワードはサイトへの流入を増やすために重要ですが、競争が激しいため、容易に上位表示を獲得することはできません。
一方、スモールキーワードはCVRに繋がりやすいですが、検索ボリュームが少ないため、多くのトラフィックを獲得することは難しいでしょう。そしてミドルキーワードは、これらの中間に位置するため、バランスの取れたキーワードと言えます。
SEO戦略を立てる際には、自社のビジネス目標やターゲット層、競合状況などを考慮しつつ、適切なキーワードを選択することが重要になります。
ビッグキーワードのメリット
ビッグキーワードは検索ボリュームが大きいため、上位表示を獲得することができれば、Webサイトへのアクセス数を飛躍的に増加させることができます。そのため、上位表示されることで、ブランド認知度の向上や商品やサービスの販売促進、リード獲得など、様々なビジネスチャンスに繋げることができます。
| メリット | 詳細 |
| アクセス数の増加 | 多くのユーザーにリーチし、ビジネスチャンスを拡大することができる |
| ブランド認知度の向上 | 市場における競争力において優位性を築けるだけでなく、信頼感も獲得できる |
| 販売促進 | 購買意欲の高いユーザーを獲得し、収益向上に貢献する |
| リード獲得の促進 | 見込み顧客の情報収集を効率化し、成約率向上に繋げる |
| SEO効果の向上 | 関連キーワードでの上位表示を促進し、多様な検索クエリに対応できる |
このように、ビッグキーワードで上位表示を目指すことは多くのメリットをもたらします。ただし、競争も激しいため、綿密なSEO戦略と継続的な努力が必要です。
ビッグキーワードのデメリット
ビッグキーワードは、SEO対策において多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
| デメリット | 詳細 |
| 競合の多さ | 上位表示が難しく、多くの時間と労力が必要になる |
| 検索意図の多様性 | ターゲットユーザーへのリーチが難しく、CVRに繋がりにくい |
| 費用対効果の低さ | 多大な費用と時間が必要で、費用対効果が悪くなる可能性がある |
| コンテンツ作成の難しさ | 網羅的で質の高いコンテンツ作成が必要になるため、難易度が高い |
| 順位変動のリスク | Googleのアルゴリズム変更により、順位が変動するリスクがある |
これらのデメリットを理解した上で、ビッグキーワードのみを狙うのではなく、スモールキーワードやミドルキーワードも組み合わせたSEO戦略を立てることが重要になります。
ビッグキーワードで検索上位を狙う方法｜SEO戦略
ビッグキーワードで検索上位表示を獲得するには、検索エンジンのアルゴリズムを理解し、ユーザーの検索意図に合致したコンテンツを提供する必要があります。
ここでは、「ビッグキーワードで上位表示を狙うためのSEO戦略」について具体的に解説します。
キーワード選定の注意点
ビッグキーワードは検索ボリュームが大きいため、検索ユーザーの具体的なニーズを特定することが困難になってしまう可能性があります。
例えば、「旅行」というビッグキーワードで検索するユーザーは、国内旅行を探しているかもしれませんし、海外旅行を探しているかもしれません。あるいは、旅行の持ち物について調べているかもしれません。
このように、ビッグキーワードだけではユーザーの具体的なニーズを捉えきれない場合があります。そのため、ビッグキーワードで上位表示を目指す際には、ユーザーの検索意図を明確にする必要があります。
例えば、「国内旅行」や「海外旅行」「旅行 持ち物」といったように、ビッグキーワードよりも具体的なキーワードに絞り込むことで、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供することができます。
また、ビッグキーワードに関連するミドルキーワードやスモールキーワードも同時に狙うことで、より多くのトラフィックを獲得できる可能性があります。
ビッグキーワードの選定ミス
自社のサービスや商品と関連性の低いビッグキーワードを選定してしまうと、アクセス数は集まってもCVRに繋がらない可能性があります。
例えば、化粧品を販売している企業が「旅行」というビッグキーワードで上位表示を目指しても、旅行に興味のあるユーザーが化粧品を購入するとは限りません。
ビッグキーワードを選ぶ際には、自社のビジネスと関連性の高いキーワードを選ぶことが重要です。Googleキーワードプランナーなどのツールを用いて関連性の高いキーワードをリサーチするようにしましょう。
コンテンツ作成の注意点
ビッグキーワードで上位表示を目指すには、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作成することが重要になります。「単にキーワードを詰め込んだだけのコンテンツ」では、検索エンジンからの評価が低くなり、上位表示は難しくなるためです。
ユーザーの検索意図を満たす、網羅的で詳細な情報を提供することに重点を置きましょう。また、コンテンツの質を高めるためには、専門家による監修やファクトチェックを行うこともおすすめです。
コンテンツの網羅性
ビッグキーワードで検索するユーザーは、そのキーワードに関する幅広い情報を求めている可能性があります。
例えば、「ダイエット」というビッグキーワードで検索するユーザーは、ダイエットの方法だけでなく、ダイエットに効果的な食事や運動、ダイエットの注意点なども知りたいと考えているかもしれません。
そのため、コンテンツは、できる限り網羅的な情報を提供する必要があります。そうすることでユーザーの満足度を高め、サイトの滞在時間を延ばすことにもつながります。さらに、関連性の高いキーワードを含めることで、検索エンジンからの評価も高まります。
コンテンツの独自性
他のサイトと似たようなコンテンツを作成しても、上位表示は難しくなります。ビッグキーワードで上位表示を目指すには、独自性のあるコンテンツを作成することが重要です。独自のデータや調査結果などを盛り込むことで、他のサイトとの差別化を図ることができます。
また、ユーザーにとって「新しい発見や学びがあるコンテンツ」を提供することで、サイトの価値を高めることができます。
例えば、ダイエットに関するコンテンツで、ユーザーにとって有益な情報を提供がしたいのであれば、最新の研究結果に基づいたダイエット方法や管理栄養士が監修したダイエットレシピなどを掲載すると良いでしょう。
被リンク獲得の注意点
被リンクは、SEO対策において重要な要素の一つです。
しかし、質の低い被リンクは、逆に検索エンジンの評価を下げてしまう可能性があります。被リンクを獲得する際には、業界で権威のあるサイトや公的機関のサイトなど、関連性の高い信頼できるサイトからのリンクを得るように心がけましょう。
| 被リンクの種類 | メリット | デメリット |
| 良質な被リンク | 検索エンジンの評価を高めることができる | 獲得難易度が高い |
| 質の低い被リンク | 検索エンジンの評価を下げる可能性がある | 獲得難易度が低い |
また、被リンクのアンカーテキストにも注意が必要です。アンカーテキストとは、リンク先の概要を示すテキストのことです。
アンカーテキストにキーワードを含めることで、検索エンジンにキーワードとの関連性 を伝えることができますが、過剰なキーワードの詰め込みは、スパムとみなされる可能 性があるため、自然な形でキーワードを含めるようにしましょう。
継続的な改善
SEO対策は一度行えば終わりではありません。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しているため、継続的にSEO対策を行う必要があります。アクセス状況や検索順位などを定期的にチェックし、必要に応じてコンテンツの修正や改善を行いましょう。
また、最新のSEOトレンドにも常にアンテナを張っておくことが重要です。SEOに関する情報を発信しているブログやサイトなどをチェックし、新しい情報を取り入れるようにしましょう。検索順位のチェックには、無料のものから有料のものまでありますが、Google Search Console、検索順位チェッカー、ohotuku.jp、BULL、キーワードファインダーなどを活用すると便利です。
まとめ
この記事では、ビッグキーワードで上位表示する方法について解説しました。ビッグキーワードで上位表示することができれば、多くのアクセスを獲得できるメリットがある一方で競合が多く、上位表示の難易度が高いというデメリットもあります。
そのため、ビッグキーワードで検索上位を狙うには多角的なSEO戦略が必要です。SEO戦略と聞いても「どこから手をつければいいのかわからない…」と、お悩みの場合は、東京・武蔵野市のWeb制作・Webマーケティング会社の「シンギ」へ御相談ください！
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