Webサイト分析の方法|初心者が見るべき項目とおすすめツール

2025.03.14

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    Webサイトの運営において、欠かせないものといえば、成果につながる“効果的な分析”です。
    とはいえ、Webマーケティング初心者の方や、これから取り組もうと思っている方にとっては、どのようなツールを活用し、どのようにデータを分析して改善に結びつけばよいのか分からない方もいらっしゃることでしょう。

    そこで、本記事では、Webサイト分析の基礎から、Webサイト分析の目的や初心者が注目すべきポイント、おすすめの分析ツールまで解説します。

    また、「トップページ」「LP」「記事コンテンツ」など、それぞれのコンテンツ別に分析するポイントも紹介します。

    Webサイト分析とは?

    Webサイト分析とは、Webサイトのアクセスやユーザーの行動を収集・解析することでサイトの課題を明確にし、改善策を導き出すプロセスのことです。
    具体的には、アクセス数や直帰率などの数値をもとに、ユーザーがどのようにサイトを利用しているかを把握し、コンバージョン率の向上やビジネス目標を達成するために行う分析のことです。

    Webサイト分析の目的

    1. コンバージョン率の向上:ユーザーの行動を分析し、課題を特定して改善策を実施する。
    2. 顧客満足度の向上:ユーザーのニーズを理解し、使いやすいサイトを構築する。
    3. マーケティングROIの向上:データに基づいた施策で、費用対効果を最大化する。
    4. Webサイトの価値向上:継続的に改善を行うことで、Webサイト(ビジネス)を成長させる。

    Webサイト分析の手法は2種類

    Webサイト分析には、大きく分けて「定量分析」と「定性分析」2種類があります。それぞれの分析手法を理解し、目的に合わせて使い分けるようにしましょう。

    定量分析(数値データを活用する分析)

    定量分析とは、アクセス数や直帰率、コンバージョン率などの数値データを基に、サイトの現状を客観的に評価する手法です。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを活用して、ユーザーの行動を細かく分析します。

    定性分析(ユーザーの心理や行動を深掘りする分析)

    定性分析とは、ユーザーの心理や行動の背景を理解するための手法です。ユーザーインタビューやアンケート調査、Webサイト上での行動観察などを通して、ユーザーのニーズや課題を深掘りします。
    ヒートマップツールを用いることで、ユーザーの視線やクリック傾向を可視化し、Webサイトの課題を視覚的に把握することができます。

    Webサイト分析の進め方

    Webサイト分析では、まず、データ収集よりも目的を明確にすることが重要です。そして、目的を達成するために必要な指標(KPI)を設定しましょう。
    そのため、分析データは自社の目的に沿って選択する必要があります。他社の手法がそのまま使えない場合が多くあり、闇雲にデータを集めても成果に繋がらないため、目的意識を明確にする必要があります。

    以下では、初心者が見るべき基本的な項目をピックアップしつつ、Webサイト分析の進め方を解説していきます。

    1.目標の設定

    Webサイト分析の目的は、サイトの現状を把握し、問題点や改善点を発見することにあります。アクセス数の増加、コンバージョン率の向上、ブランド認知度の向上など、具体的な目標を設定することで、分析の方向性が明確になります。

    2.KPIの設定

    設定した目標を達成するために、KPI(重要業績評価指標)を設定します。KPIは、目標達成度を測る指標であり、Webサイト分析においては、PV数、コンバージョン率、直帰率、滞在時間などが用いられます。
    例えば、ECサイトならコンバージョン率、メディアサイトならPV数や滞在時間などをKPIとして設定します。

    3.分析対象の指標を決定

    Webサイト分析では、様々な指標を分析することで、サイトの現状を多角的に把握することができます。
    ここでは、特に初心者が見るべき重要な項目をいくつか紹介します。

    PV数/ユーザー数

    PV数(ページビュー数)は、Webサイトの閲覧回数を示す指標で、ユーザー数は、Webサイトにアクセスしたユーザー数を示す指標です。これらの指標は、Webサイトへのアクセス状況を把握するための基本的な指標となります。
    PV数が高いからといって必ずしも良いわけではなく、ユーザーあたりのPV数や、特定のページのPV数などを分析することで、より深くユーザーの心理を読み解くことができるでしょう。

    サイトへの流入経路

    ユーザーがどこからWebサイトにアクセスしてきたのかを分析します。
    主な流入経路としては、検索エンジン、ソーシャルメディア、他Webサイトからのリンク、メールマガジンなどがあります。
    効果的な集客施策を検討するためには、流入経路を分析すると良いでしょう。
    例:検索エンジンからの流入が多い場合→SEO対策を強化、ソーシャルメディアからの流入が多い場合→SNSマーケティングに注力

    検索キーワード

    検索エンジンからの流入を分析する際は、ユーザーがどのようなキーワードで検索してWebサイトにアクセスしてきたのかを把握する必要があります。
    検索キーワードを分析することで、ユーザーのニーズや興味関心を理解することができるため、コンテンツの改善やSEO対策に役立てることができます。

    ユーザーの行動

    ユーザーの興味関心だけでなく、サイトの使いやすさを把握するためにも、Webサイト内でのユーザーの行動分析を行うようにしましょう。アクセスしたページ、滞在時間、直帰率、コンバージョンに至るまでの経路などから、Webサイトの改善点を発見することができます。

    ヒートマップ分析で可視化

    ユーザーの行動を可視化するツールとして、ヒートマップ分析ツールがあります。ヒートマップは、Webページ上のどの部分がクリックされたり、スクロールされたりしているかを色で表示するツールです。
    ヒートマップ分析ツールを利用すれば、ユーザーがどのコンテンツに興味を持っているのか、どの部分が使いにくいのかを視覚的に把握することができます。

    項目説明活用例
    PV数/ユーザー数ページの閲覧数、サイト訪問者の数サイト全体のアクセス状況の把握する、コンテンツの人気度の測定する
    サイトへの流入経路ユーザーがwebサイトにアクセスしてきた経路効果的な集客施策を検討する、マーケティング戦略を最適化する
    検索キーワードユーザーが検索時に使用したキーワードユーザーのニーズを把握する、SEO対策やコンテンツ改善を行う
    ユーザーの行動ページの滞在時間、クリック、直帰率など使いやすさを評価する、改善ポイントの発見
    ヒートマップ分析クリックやスクロールの可視化ユーザーの興味関心を把握する、UI/UXの改善

    コンテンツ別に見るポイント

    Webサイトを効果的に運営するためには、各コンテンツの特性に応じた分析が欠かせません。
    以下に代表的なコンテンツごとの分析方法を解説します。

     トップページの分析

    • ページ滞在時間・スクロール率:ユーザーがどこまでコンテンツを閲覧しているか確認する
    • クリックヒートマップ:どのエリアがよくクリックされているかを分析し、CTAの配置を最適化する
    • 直帰率・離脱率:訪問後すぐに離脱していないかをチェックし、改善点を特定する

     記事コンテンツの分析

    • 閲覧数・滞在時間:どの記事が人気か、どれくらい読まれているかを確認する
    • SNSシェア・コメント数:ユーザーにとって価値のあるコンテンツかを測定する
    • 直帰率・離脱率:訪問後すぐに離脱していないかをチェックし、改善点を特定する

    ランディングページ(LP)の分析

    • コンバージョン率:LPの目的が達成されているかを測定する
    • CTAクリック率:ボタンのクリック率を分析し、効果的な配置を検討する
    • フォーム入力完了率:途中離脱がないかを確認し、最適なフォーム構成を考える

    申し込みページの分析

    • フォーム完了率:どのステップで離脱しているかを確認し、最適化する
    • 入力エラー率:ユーザーがどこでつまずいているかを特定する
    • CTAの視認性とクリック率:フォームへの導線が適切かをチェックする

    おすすめWebサイト分析ツール3選

    Webサイト分析を行う上で欠かせないのが分析ツールです。無料のものから有料のものまで様々なツールが存在しますが、ここでは初心者の方でも使いやすく、効果的な分析ができるおすすめのツールを3つご紹介します。

    Google アナリティクス 4(GA4)

    Googleアナリティクス 4(GA4)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。以前のユニバーサルアナリティクス (UA) とは異なり、アプリとウェブの両方のデータを分析できるのが特徴です。イベントベースでデータを収集し、機械学習を活用した予測機能も備えています。

    GA4でできること

    • クロスプラットフォーム分析:ウェブサイトとアプリの統合分析
    • エンゲージメント指標の強化:ユーザーのエンゲージメントをより深く理解するための指標を提供
    • 機械学習による予測:将来のユーザー行動を予測し、ビジネスの意思決定に活用
    • プライバシー重視:Cookieへの依存度を低減し、プライバシー保護に配慮した設計が可能

      より詳しい情報はGoogle Analytics公式サイトをご覧ください。

    AIアナリスト

    AIアナリストは、AIを活用したWebサイトのアクセス解析ツールです。Google アナリティクスと連携し、AIがWebサイトの課題を自動で発見し、改善策を提案してくれます。
    専門的な知識がなくても、AIによる分かりやすいレポートでWebサイトの現状を把握し、具体的な改善策を実行に移すことができます。特に、SEOやコンテンツマーケティングに力を入れている方におすすめです。

    AIアナリストの特徴

    • AIによる自動分析:Webサイトのデータに基づいて、AIが課題を分析し、改善策を提案
    • 分かりやすいレポート:専門用語を避け、初心者の方でも理解しやすいレポートを提供
    • 具体的な改善策の提示:アクセス数の増加やコンバージョンの向上につながる具体的な施策を提案
    • SEO対策支援:SEOに特化した分析と改善提案で、検索エンジンからの流入増加をサポート

      AIアナリストの詳細は、AIアナリスト公式サイトをご覧ください。

    User Heat

    User Heatは、ヒートマップ分析ツールです。ユーザーのWebサイト上での行動を視覚的に把握することができます。スクロールやクリック、マウスムーブなどの行動をヒートマップで表示することで、ユーザーがどこに興味を持ち、どこで離脱しているかを分析できます。
    UI/UXの改善に役立ち、直感的な操作で初心者の方でも簡単に利用できます。

    User Heatでできること

    機能説明
    ヒートマップ分析:ユーザーのスクロール、クリック、マウスムーブを視覚化
    アテンションヒートマップ:ユーザーが注目したエリアを分析
    スクロールマップ:よくスクローされているページを可視化
    クリックマップ:クリックされた要素を分析
    マウスムーブマップ:マウスの動きをトラッキング

    User Heatの詳細は、User Heat公式サイトをご覧ください。

    まとめ

    Webサイト分析は、サイトの改善やビジネス目標の達成に欠かせないプロセスです。初心者の方は、まずPV数やユーザー数、流入経路、検索キーワードなど基本的な指標を分析し、サイトの状況を把握するようにしましょう。

    無料で利用できるGoogle アナリティクス 4を活用しながら、AIアナリストやUser Heatなどのツールを併用すれば、より深い分析が可能になります。これを機にWebサイト分析・改善に取り組んでみましょう。

    東京武蔵野市を拠点とするWeb制作・Webマーケティング会社「シンギ」では、Webサイト分析に基づいたコンテンツマーケティングやSEO対策等を含む定額Web運用サービス」を行なっております。
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