Webサイトのセキュリティ対策|中小企業が今すぐやるべき5つのこと

2026.03.22

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    近年、中小企業のWebサイトを狙ったサイバー攻撃がますます巧妙化・増加しており、企業規模に関わらず、Webサイトのセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。攻撃者は、セキュリティ対策が手薄な中小企業を狙い、Webサイトの改ざんや情報漏洩といった被害をもたらし、企業イメージの低下や顧客からの信頼失墜、さらには事業継続を脅かす事態にもなりかねません。

    しかし、多くの中小企業では、専門知識を持つ人材の不足やコストの問題から、十分なセキュリティ対策を講じられていないのが現状です。「何から始めればいいのかわからない」「コストをかけられない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

    この記事でわかること

    • 中小企業のWebサイトが狙われやすい背景
    • 今すぐ取り組むべき5つのWebサイト セキュリティ対策
    • WordPressの脆弱性対策(プラグイン更新・不要プラグイン削除)
    • WAF(Web Application Firewall)の導入
    • Webサイトのバックアップ体制構築
    • 管理画面へのアクセス制限
    • SSL証明書の定期的な確認
    • 業種別のSSL対応状況
    • Webサイト改ざん検知サービスの活用

    なぜ中小企業のWebサイトがサイバー攻撃の標的にされるのか?

    サイバー攻撃者は、大規模な企業だけでなく、中小企業のWebサイトも積極的に攻撃対象としています。その背景には、いくつかの要因が考えられます。
    • セキュリティ対策の甘さ: 大企業と比較して、中小企業はセキュリティ対策に十分な投資を行っていない場合が多く、攻撃者にとって侵入しやすい
    • 踏み台としての利用価値: 中小企業のWebサイトを踏み台にして、より大規模な攻撃の足がかりとする
    • サプライチェーン攻撃: 大企業と取引のある中小企業を攻撃し、そこから大企業への侵入を試みる
    • ランサムウェア攻撃: Webサイトを暗号化し、復号化と引き換えに金銭を要求する
    特に、近年増加しているのがランサムウェア攻撃です。攻撃者はWebサイトを暗号化し、復号化と引き換えに金銭を要求します。事業継続が困難になるだけでなく、顧客情報が漏洩するリスクもあります。また、中小企業は、大企業に比べてセキュリティ対策が手薄な場合が多く、一度侵入されると被害が拡大しやすい傾向にあります。 さらに、中小企業は、サプライチェーン攻撃の標的にもなりやすいです。サプライチェーン攻撃とは、取引先である中小企業のセキュリティホールを悪用し、そこから大企業に侵入する手口です。中小企業が大企業のセキュリティ対策の一部を担っている場合、中小企業のセキュリティレベルが低いと、大企業全体のセキュリティリスクを高めることになります。そのため、中小企業においても、自社のWebサイトを安全に保つことは、自社だけでなく取引先を守る上でも非常に重要です。 Webサイトが改ざんされると、企業の信頼を大きく損なう可能性があります。例えば、Webサイトに不正な広告が表示されたり、偽の情報を掲載されたりすることで、顧客は不信感を抱き、企業のイメージは大きく低下します。また、個人情報が漏洩した場合、顧客からの訴訟や損害賠償請求につながる可能性もあります。こうした事態を避けるためにも、中小企業はWebサイトのセキュリティ対策を強化する必要があります。 具体例として、ECサイトを運営するA社では、Webサイトの脆弱性を突かれ、顧客のクレジットカード情報が漏洩する事件が発生しました。A社は、顧客への謝罪と損害賠償、Webサイトの改修費用など、多額の損失を被りました。また、顧客からの信頼を失い、売上が大幅に減少しました。このような事態を避けるためにも、中小企業はWebサイトのセキュリティ対策を徹底する必要があります。

    中小企業が今すぐやるべきWebサイトセキュリティ対策5選

    中小企業が今すぐ取り組むべきWebサイトセキュリティ対策として、以下の5つが挙げられます。
    • WordPressの脆弱性対策(プラグイン更新・不要プラグイン削除)
    • WAF(Web Application Firewall)の導入
    • Webサイトのバックアップ体制構築
    • 管理画面へのアクセス制限
    • SSL証明書の定期的な確認

    1. WordPressの脆弱性対策(プラグイン更新・不要プラグイン削除)

    WordPressは世界中で広く利用されているCMS(コンテンツ管理システム)ですが、その人気ゆえにサイバー攻撃の標的になりやすいという側面も持ち合わせています。WordPress本体やプラグイン、テーマには、セキュリティ上の脆弱性が発見されることがあり、放置するとWebサイトが改ざんされたり、不正アクセスを受けたりするリスクが高まります。そのため、常に最新の状態に保つことが重要です。 WordPressの脆弱性対策として、最も重要なのが、WordPress本体、プラグイン、テーマを常に最新の状態に保つことです。WordPressの管理画面から、更新が必要なものがないか定期的に確認し、最新版がリリースされている場合は速やかにアップデートを行いましょう。特に、プラグインは、セキュリティ上の脆弱性が発見されることが多いため、注意が必要です。 また、使用していないプラグインは、削除することを推奨します。不要なプラグインは、Webサイトのパフォーマンスを低下させるだけでなく、セキュリティリスクを高める原因にもなります。なぜなら、使用していないプラグインであっても、脆弱性が放置されたままになっている可能性があるからです。定期的にプラグインを見直し、不要なものは削除するようにしましょう。 具体的には、WordPressの管理画面から「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を選択し、現在インストールされているプラグインの一覧を確認します。使用していないプラグインがあれば、「停止」をクリックし、その後「削除」をクリックします。 セキュリティ対策として、WordPressの自動更新機能を有効にすることも有効です。自動更新機能を有効にすると、WordPress本体やプラグイン、テーマが自動的に最新の状態に保たれるため、手動で更新する手間を省くことができます。ただし、自動更新によってWebサイトに不具合が発生する可能性もあるため、事前にバックアップを取っておくことを推奨します。 WordPressのセキュリティ対策については、WordPress公式ドキュメントにも詳細な情報が掲載されていますので、参考にしてください。

    2. WAF(Web Application Firewall)の導入

    WAF(Web Application Firewall)とは、Webアプリケーションに対する攻撃を防御するためのセキュリティ対策です。Webサイトへの不正なアクセスを検知し、遮断することで、Webサイトの改ざんや情報漏洩を防ぎます。 WAFは、Webサイトの入り口で、不正なアクセスを監視し、攻撃パターンに合致するアクセスを遮断します。例えば、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といったWebアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃を防御することができます。 WAFには、ソフトウェア型、アプライアンス型、クラウド型など、様々な種類があります。中小企業の場合は、導入や運用が比較的容易なクラウド型WAFがおすすめです。クラウド型WAFは、専門知識がなくても導入でき、初期費用を抑えることができます。 WAFの導入により、Webサイトのセキュリティレベルを大幅に向上させることができます。例えば、Webサイトを運営するB社では、WAFを導入したことで、SQLインジェクション攻撃を検知し、Webサイトの改ざんを未然に防ぐことができました。 WAFの導入を検討する際は、自社のWebサイトの規模や要件に合わせて、適切なWAFを選択することが重要です。また、WAFの導入だけでなく、定期的な設定の見直しやアップデートも行うようにしましょう。 WAFの導入については、各社のサービスサイトで詳細な情報が提供されています。例えば、CloudflareQualysなどが代表的なWAFサービスを提供しています。

    3. Webサイトのバックアップ体制構築

    Webサイトのバックアップは、万が一の事態に備えて、非常に重要な対策です。Webサイトが改ざんされたり、システム障害が発生したりした場合でも、バックアップがあれば、迅速にWebサイトを復旧することができます。 Webサイトのバックアップは、定期的に行うことが重要です。バックアップの頻度は、Webサイトの更新頻度や重要度によって異なりますが、少なくとも週に1回はバックアップを取ることを推奨します。 バックアップの方法としては、Webサイトのデータを丸ごとダウンロードする方法や、WordPressのプラグインを利用する方法などがあります。WordPressのプラグインを利用する場合は、BackWPupUpdraftPlusなどが代表的なプラグインです。 バックアップしたデータは、Webサイトとは別の場所に保管することを推奨します。例えば、クラウドストレージや外部HDDなどに保管することで、Webサイトが攻撃を受けても、バックアップデータを安全に保つことができます。 Webサイトのバックアップ体制を構築することで、万が一の事態が発生した場合でも、迅速にWebサイトを復旧し、事業継続への影響を最小限に抑えることができます。 具体的には、製造業のC社では、定期的なWebサイトのバックアップ体制を構築していたため、Webサイトがランサムウェア攻撃を受けた際にも、バックアップデータから迅速にWebサイトを復旧し、事業への影響を最小限に抑えることができました。

    4. 管理画面へのアクセス制限

    Webサイトの管理画面は、Webサイトの根幹を操作できる場所であり、非常に重要なセキュリティ対策が必要です。管理画面へのアクセス制限を行うことで、不正アクセスによるWebサイトの改ざんや情報漏洩を防ぐことができます。 管理画面へのアクセス制限として、最も基本的な対策は、IDとパスワードを厳重に管理することです。推測されやすいパスワードの使用は避け、複雑なパスワードを設定するようにしましょう。また、パスワードは定期的に変更することを推奨します。 さらに、IPアドレスによるアクセス制限を行うことも有効です。特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可することで、不正なアクセスを遮断することができます。IPアドレスによるアクセス制限は、レンタルサーバーやWAFの設定で行うことができます。 また、二段階認証を導入することも、セキュリティレベルを向上させる上で有効です。二段階認証とは、IDとパスワードに加えて、スマートフォンなどに送信される認証コードを入力することで、ログインを許可する仕組みです。二段階認証を導入することで、IDとパスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを防ぐことができます。 WordPressの場合、Two Factor Authenticationなどのプラグインを利用することで、簡単に二段階認証を導入することができます。 管理画面へのアクセス制限を徹底することで、Webサイトのセキュリティレベルを大幅に向上させることができます。自社サイトの現状を把握するには、無料診断ツールが便利です。

    5. SSL証明書の定期的な確認

    SSL証明書とは、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化するためのものです。SSL証明書を導入することで、通信内容が第三者に傍受されることを防ぎ、個人情報やクレジットカード情報などの重要な情報を安全に送受信することができます。 SSL証明書には有効期限があり、期限が切れるとWebサイトにアクセスした際に警告が表示されるようになります。警告が表示されると、ユーザーはWebサイトの安全性を疑い、離脱してしまう可能性があります。そのため、SSL証明書の有効期限を定期的に確認し、期限切れ前に更新することが重要です。 SSL証明書の有効期限は、ブラウザのアドレスバーに表示される鍵マークをクリックすることで確認できます。また、SSL証明書の発行元から、有効期限が近づくとメールで通知が届く場合もあります。 SSL証明書の更新手続きは、発行元によって異なります。一般的には、Webサイトの管理画面から更新手続きを行うことができます。 SSL証明書を定期的に確認し、更新することで、Webサイトの安全性を維持し、ユーザーからの信頼を維持することができます。専門家に相談したい方は無料ウェブ面談をご利用ください。

    SSL対応状況から見るセキュリティ意識|未対応業種への警鐘

    SSL証明書の導入は、Webサイトのセキュリティ対策の基本ですが、業種によって対応状況に差があります。ここでは、「シンギDX調べ」として、79業種・247,532社のウェブサイトを対象とした調査データをもとに、業種別のSSL対応状況を紹介し、未対応業種への警鐘を鳴らします。
    業種SSL対応率
    ITサービス98%
    金融95%
    医療92%
    教育88%
    飲食75%
    宿泊70%
    美容65%
    建設60%
    不動産55%
    その他平均80%
    ※シンギDX調べ(79業種・247,532社のウェブサイトを対象)
    上記のデータから、ITサービスや金融といった業種では、SSL対応率が高い一方、飲食、宿泊、美容、建設、不動産といった業種では、SSL対応率が低いことがわかります。 SSL対応率が低い業種では、Webサイトのセキュリティ対策が不十分である可能性が高く、サイバー攻撃のリスクが高いと言えます。特に、個人情報を取り扱うWebサイトを運営している場合は、SSL証明書の導入は必須です。 SSL証明書を導入していないWebサイトは、Google Chromeなどのブラウザで「保護されていない通信」と表示されるようになり、ユーザーはWebサイトの安全性を疑い、離脱してしまう可能性があります。そのため、SSL証明書の導入は、SEO対策としても重要です。 未だSSLに対応していないWebサイトを運営している場合は、早急にSSL証明書を導入し、Webサイトのセキュリティ対策を強化するようにしましょう。 例えば、美容室D社では、SSL証明書を導入していなかったため、Webサイトにアクセスした顧客から「安全なサイトではないのではないか」という問い合わせが相次ぎました。D社は、早急にSSL証明書を導入し、Webサイトの安全性をアピールすることで、顧客からの信頼を回復することができました。

    Webサイトの改ざんを早期発見!改ざん検知サービスの活用

    Webサイトの改ざんは、企業イメージを大きく損なうだけでなく、顧客情報漏洩などの深刻な被害につながる可能性があります。そのため、Webサイトの改ざんを早期に発見し、対応することが重要です。 Webサイトの改ざんを早期に発見するためには、改ざん検知サービスの活用が有効です。改ざん検知サービスとは、Webサイトのコンテンツを定期的に監視し、改ざんされた場合にアラートを通知するサービスです。 改ざん検知サービスを導入することで、Webサイトの改ざんを早期に発見し、被害を最小限に抑えることができます。また、改ざん検知サービスは、Webサイトのセキュリティ対策状況を可視化する機能も備えているため、セキュリティ対策の改善にも役立ちます。 改ざん検知サービスには、様々な種類があります。例えば、SiteGuardLAC FalconWatchなどが代表的なサービスです。 改ざん検知サービスを導入する際は、自社のWebサイトの規模や要件に合わせて、適切なサービスを選択することが重要です。また、改ざん検知サービスだけでなく、他のセキュリティ対策と組み合わせることで、より強固なセキュリティ体制を構築することができます。 Webサイトの改ざん検知サービスの導入により、Webサイトのセキュリティレベルを大幅に向上させることができます。

    Webサイトセキュリティ対策に関するFAQ

    Q1. 無料のWebサイトセキュリティ診断ツールはありますか?

    Q2. WAFの導入には専門知識が必要ですか?

    クラウド型WAFであれば、専門知識がなくても比較的簡単に導入できます。クラウド型WAFは、ベンダーが提供するサービスを利用するため、自社でWAFの構築や運用を行う必要がありません。ただし、WAFの設定や運用には、ある程度の知識が必要となるため、ベンダーのサポートを受けながら進めることを推奨します。

    Q3. WordPressのプラグインは、すべて最新版にアップデートすべきですか?

    まとめ|中小企業のWebサイト セキュリティ対策は今すぐ取り組むべき課題

    中小企業のWebサイトを狙ったサイバー攻撃は、年々巧妙化・増加しており、企業規模に関わらず、Webサイトのセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。WordPressの脆弱性対策、WAFの導入、バックアップ体制の構築、管理画面へのアクセス制限、SSL証明書の定期的な確認など、中小企業が今すぐ取り組むべきWebサイト セキュリティ対策は多岐にわたります。 これらの対策を講じることで、Webサイトの改ざんや情報漏洩といったリスクを低減し、企業イメージの維持や顧客からの信頼獲得につなげることができます。また、Webサイトのセキュリティ対策は、SEO対策としても重要であり、検索順位の向上にも貢献します。 この記事で紹介した5つの対策は、いずれも中小企業でも比較的容易に導入できるものです。まずは、自社のWebサイトのセキュリティ状況を把握し、必要な対策から着手することをおすすめします。 Webサイトのセキュリティ対策は、一度行えば終わりではありません。常に最新の脅威に対応できるよう、定期的な見直しとアップデートが必要です。 中小企業のWebサイト セキュリティ対策は、事業継続のためにも、顧客からの信頼を守るためにも、非常に重要な課題です。今すぐできることから始め、Webサイトのセキュリティレベルを向上させましょう。

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