ローカルパックとは?仕組みとMEO対策で上位表示するコツ

2025.12.16

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    実は昨日、私もオフィスの近くでお昼ごはんを食べようと、スマホで「吉祥寺 ランチ 和食」と検索しました。

    そのとき無意識に見ていたのは、検索結果の下の方にあるグルメサイトのリンクではなく、一番上に出てきた「地図付きの店舗リスト」でした。 写真が美味しそうで、星の評価も高かったので、迷わずそのお店へ直行!

    …みなさんにも、こんな経験はありませんか?

    この、私たちが普段当たり前のように使っている地図エリアこそが「ローカルパック」です。

    今や、実店舗ビジネスの集客において「ここにお店が表示されるかどうか」が、売上を左右する最大の要因になっていると言っても過言ではありません。

    本記事では、Webマーケティングのプロの視点から、ローカルパックの基礎知識や、どうすれば自分のお店をこの「特等席」に表示させることができるのか(MEO対策)について、わかりやすく解説します。

    ローカルパックとは

    ローカルパックとは、Google検索で「地域名+業種(例:渋谷 カフェ)」や「近くの整体」などのローカル検索(地域性を伴う検索)をした時に、検索結果の最上部に地図(Googleマップ)と共に表示されるビジネス情報のリスト(店舗リスト)のことです。

    通常の検索結果(SEO)よりも上に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいのが特徴。実店舗への来店促進に、絶大な効果を発揮します。

    通常は「3店舗」が表示される(3パック)

    以前は7店舗が表示されていた時期もありましたが、現在はスマートフォンでの閲覧に最適化され、上位3店舗のみが表示される仕様が基本となっています。これを専門用語で「ローカル3パック(Local 3-Pack)」と呼びます。

    この「トップ3」に入るかどうかが、Web集客の勝敗を分けると言っても過言ではありません。 ※「さらに表示」などをクリックすると、4位以下の店舗が含まれるリスト(ローカルファインダー)へ移動します。

    ローカルパックの主な3つの種類

    ローカルパックは、検索されるキーワードや業種によって表示形式が異なります。主に以下の3種類があります。

    ローカルスナックパック(Local Snack Pack)

    飲食店、美容室、小売店など、ほとんどの業種で表示される最も一般的な形式です。

    • 特徴 写真、店舗名、評価(星の数)、口コミ数などがリッチに表示されます。
    • 重要性 画像による視覚的な訴求力が強いため、魅力的な写真を設定することがクリック率向上につながります。

    ローカルABCパック(Local ABC Pack)

    主に「ブランド名」での検索や、コンビニ、ガソリンスタンド、銀行などで表示される形式です。

    • 特徴 評価(星)ではなく「A、B、C」とアルファベット順などで表示されることが多く、口コミの評価よりも「場所」や「ブランド」が優先される傾向にあります。

    ローカルサービスパック

    配管工、鍵屋などの緊急性の高いサービス業種で表示される形式です。欧米で先行導入されており、Googleによる保証マークなどがつく場合があります(※日本では業種により表示が異なります)。

    【Google公式】ローカルパックの順位が決まる3つの仕組み

    「どうすればトップ3に入れるの?」という疑問に対し、Googleは公式ガイドラインで3つの要素を基準に順位を決定していると明言しています。

    ① 関連性(Relevance)

    検索されたキーワード(ユーザーの検索意図)と、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の内容がどれだけ合致しているかです。

    • 対策 店舗名、カテゴリ、説明文などを充実させ、何のお店なのかをGoogleに正しく伝える必要があります。

    ② 距離(Distance)

    検索しているユーザーの現在地(または検索語句で指定された場所)から、店舗までの物理的な距離です。

    • 特徴 基本的にユーザーに近い店舗が優先されます。これは店舗側でコントロールできない要素ですが、地域名をしっかり記載することで補完可能です。

    ③ 視認性の高さ(Prominence)

    そのお店がどれだけ広く知られているか(知名度)です。

    • オンラインでの知名度 Google上の口コミ数や評価、Webサイトの被リンク数、SNSでの話題性、サイテーション(他サイトでの店名言及)などが影響します。
    • オフラインでの知名度 有名な老舗店やランドマークなどは、Web情報が少なくても上位に出る場合があります。

    MEO対策(マップ検索最適化)とは、主にこの ①と③をじっくり育てる活動と考えるとイメージしやすいと思います。

    ローカルパックと自然検索(SEO)の違い

    よく混同される「自然検索(オーガニック検索)」との違いを整理します。

    項目ローカルパック (MEO)自然検索 (SEO)
    表示位置検索結果の最上部ローカルパックの下
    表示要素地図、店舗名、評価、写真タイトル、説明文
    対策ツールGoogleビジネスプロフィール自社Webサイト
    ユーザーの意図「今行きたい」「場所を知りたい」「知りたい」「調べたい」
    コスト無料で開始可能制作・運用費がかかる

    ローカルパックはSEOよりも視認性が高く、かつ「今すぐお店に行きたい」というユーザー(今すぐ客)にアプローチできるのが最大の特徴です。

    ローカルパックに表示されるメリット・デメリット

    メリット

    • 圧倒的な視認性とクリック率 検索結果の一番上に地図付きで出るため、SEO1位のサイトよりもクリックされやすい傾向にあります。
    • スマホユーザーに最適化(電話・ルート検索) スマホでは「電話する」「経路案内」ボタンが直接表示されます。ワンタップで予約や来店につながりやすいため、コンバージョン(成果)までのスピードが早いです。
    • 費用対効果が高い Googleビジネスプロフィールは無料で利用でき、広告費をかけずに集客効果を得られます。

    デメリット

    • ネガティブな口コミも表示される 良い評価だけでなく、悪い口コミも隠すことはできません。誠実な対応が求められます。
    • 継続的な運用が必要 情報は常に最新にしておかないと、「行ったら閉まっていた」などユーザーの信頼を損なうリスクがあります。

    ローカルパックで上位表示を狙う5つのMEO対策

    トップ3(3パック)に入るために、今日からできる具体的な対策をご紹介します。

    Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる

    まずはオーナー確認を済ませ、以下の項目をすべて埋めましょう。

    • 正確な営業時間(祝日の変更も忘れずに)
    • 正しいカテゴリ設定
    • 商品・メニューの登録

    POINT

    特に、カテゴリ設定は想像以上に大事です。

    NAP情報を統一する

    Web上の情報を一致させることは非常に重要です。これをNAP(ナップ)と呼びます。

    • Name(店名)
    • Address(住所)
    • Phone(電話番号) 自社サイト、SNS、ポータルサイト(食べログ等)で、これらが一字一句(半角・全角含め)同じになるように修正してください。Googleからの信頼性が高まります。

    POINT

    同じ店なのにサイトごとに表記が違う…というパターン、意外と多いです。

    高品質な写真・動画を投稿する

    店舗の外観、内観、商品、スタッフなどの写真を定期的に追加しましょう。写真はユーザーの来店意図を強く刺激します。

    POINT

    写真は本当にクリック率に直結します。「写真にお金をかけたら予約が増えた」という事例もあります。

    口コミ(レビュー)を集めて返信する

    口コミの「」と「評価」は順位に大きく影響します。

    • お客様に口コミ投稿をお願いする。
    • 投稿された口コミには、良い内容も悪い内容も丁寧に返信する。 これにより「視認性の高さ」と「信頼度」が向上します。

    POINT

    口コミへの返信は、正直手間ですが、それでも「この店はちゃんとしている」という安心感につながります。

    最新情報を投稿機能で発信する

    Googleビジネスプロフィールの「投稿機能」を使い、キャンペーン情報や日々のニュースを発信しましょう。アクティブに運用されているアカウントは評価されやすくなります。

    POINT

    イベントや新メニューを載せるだけでも評価が変わります。

    【最新トレンド】AI検索(AI Overview)とMEOの関係

    最近、Google検索の最上部に「AIによる概要(AI Overview)」が表示されることにお気づきでしょうか? 生成AIが検索結果を要約して回答するこの機能は、ローカルパック(MEO)にも大きな影響を与えています。

    ※AIオーバービューに関して詳しく知りたい方は「AIオーバービューとは|Googleの新機能を詳しく解説【2025年最新】」をご覧ください。

    AIは「口コミの中身」を読んでいる

    従来の検索では「星の数」や「店舗名」が重視されていましたが、AI検索では「口コミに何が書かれているか」や「ビジネスプロフィールの詳細情報」が文脈として読み取られます。

    例えば、「渋谷 デート 静か」と検索された際、AIは口コミの中に「店内が静かで落ち着ける」「カップルシートがある」といった記述がある店舗を優先的にピックアップして要約文の中で紹介します。

    だからこそ、これからのMEO対策では、単に順位を上げるだけでなく、「AIに正しく自社の魅力を読み取らせるための情報整備(正しいメニュー登録、特徴の記述など)」がより一層重要になってくるのです。

    よくある質問

    Q.ローカルパックの表示にお金はかかりますか?

    いいえ、Googleビジネスプロフィールの登録・掲載は無料です。広告枠(ローカル検索広告)を利用する場合のみ費用が発生します。

    Q.悪い口コミがついたら消せますか?

    原則として、店舗側で自由に削除することはできません。

    ただし、Googleのポリシーに違反する内容(スパム、差別的表現など)であれば、Googleに削除申請を行うことが可能です。

    Q.MEO対策を始めてどのくらいで効果が出ますか?

    競合状況によりますが、適切な対策を行えば数週間〜数ヶ月で順位やインサイト数値(閲覧数など)に変化が現れることが多いです。

    Q.AI検索(SGE)の登場で、やるべき対策は変わりますか?

    基本的な対策(情報の正確性や口コミ対応)は変わりませんが、「情報の質」がより重要になります。AIは「口コミの文章」や「公式サイトの詳細」を読み込んで回答を作るため、単なるキーワードの羅列ではなく、ユーザーに役立つ具体的な情報を発信し続けることが、結果としてAI対策にもなります。

    まとめ

    ローカルパックは、実店舗を持つビジネスにとって「現代の看板」とも言える最重要エリアです。

    • 3パック(上位3枠)に入ることが最大の目標
    • 順位は「関連性」「距離」「視認性」で決まる
    • 情報は常に正確かつ最新に保つ

    さらに、最新のAI検索(AI Overview)の普及により、単なる「場所の表示」だけでなく、「その店がどんなシーンに適しているか」という質の高い情報発信が求められる時代になりました。

    しかし、日々の業務に追われながら、口コミへの丁寧な返信や定期的な写真投稿、さらには公式サイトとのNAP統一などの細かいメンテナンス、そして変化するAIアルゴリズムへの対応を継続するのは容易ではありません。

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