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「ただ出すだけでは終われない!
リスティング広告運用の基本」の解説記事

目次

  • 配信したいキーワードの入札単価をどこに登録して、どのように広告掲載順位とクリック単価が決まるのか?(スライドP3の解説)
  • CVR、 CV数、 CTRとは?(スライドP8〜9の解説)
  • CPC、LPO、 EFOとは?(スライドP11の解説)
  • 検索クリエチェックとは?(スライドP14の解説)
  • マッチタイプとは?(スライドP15の解説)
  • 自動入札を活用することで掲載順位を上げ、インプレッションを増やすことができるのはなぜ?
    (スライドP15の解説)
  • 「目標インプレッションシェア」とは?(スライドP15の解説)
  • まとめ

この記事は、弊社が無料配布しているホワイトペーパー(https://sng.co.jp/download/)のひとつ、「ただ出すだけでは終われない!リスティング広告運用の基本」の解説記事です。解説を読まなくてもわかる方は、こちらを御覧ください。資料だけでは難しいという方は、こちらの解説記事と併せて資料を御覧ください。

リスティング広告運用は、単に出稿するだけで終わるものではありません。成功するためには、一連の戦略、評価、そして最適化という全過程を理解し、これを繰り返し行うことが必要です。あなたもリスティング広告運用の達人になるための第一歩を踏み出しましょう。

1. 配信したいキーワードの入札単価をどこに登録して、どのように広告掲載順位とクリック単価が決まるのか?

(以下、スライドP3の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに応じて表示される広告形式です。そのため、配信したいキーワードの選択は非常に重要で、これが広告の表示対象となります。 このキーワードは、広告プラットフォーム(例:Google AdsやYahoo!広告など)のユーザーインターフェース(ユーザーと製品やサービスをつなぐパソコンやスマートフォンなどのデバイス)で登録します。

リスティング広告の特性を理解する上で重要なのが、広告の掲載順位とクリック単価がオークション方式で決定されるという点です。ユーザーが検索を行うと、システムは入札している全ての広告から最適なものを選び出し、その広告を表示します。この際、キーワードに対する広告主の入札単価と広告の品質スコア(クリック率、広告の適切性、ランディングページの品質などから算出される)が考慮されます。

これらの要素から掲載順位が決定され、ユーザーのクリックが発生したときに広告主が支払う金額(クリック単価)も決まります。広告主は掲載順位とクリック単価を考慮しながら、効率的な広告運用を目指す必要があります。例えば、キーワードの入札単価を上げれば掲載順位は上がる可能性がありますが、それに伴いクリック単価も高くなるため、必ずしも効率的とは言えません。適切な掲載順位とクリック単価を見極めながら運用を行うことが、リスティング広告の成功につながります。

2.CVR、 CV数、 CTRとは?

(以下、スライドP8〜9の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

CVR(Conversion Rate)、CV数(Conversion Number)、CTR(Click Through Rate)は、リスティング広告運用の“成果を評価するための重要な指標”です。ひとつずつ解説していきましょう。

まず、CVRとは、広告をクリックしたユーザーのうち、具体的な行動(購入、問い合わせ、登録など)に至ったユーザーの割合を表します。例えば、広告を100回クリックして、そのうち10回が購入に繋がった場合、CVRは10%となります。CVRが高いほど、広告のクリックが具体的な行動に結びつきやすいということ。 つまり、広告が効果的に働いているといえます。

CV数は、広告のクリックが具体的な行動に結びついた総回数を示します。これは事業の規模や広告の出稿量に影響を受けます。CV数が多いほど、広告を通じた獲得ユーザーが多いことを意味します。

CTRは、広告が表示された回数に対して、ユーザーが広告をクリックした割合を示します。例えば、広告が1000回表示され、そのうち100回クリックされた場合、CTRは10%となります。CTRが高いということは、広告がユーザーの関心を引き、クリックに至る可能性が高いということがいえます。

これらの指標は、広告のパフォーマンスを評価し、改善に繋げるためには必要不可欠です。

3.CPC、LPO、 EFOとは?

(以下、スライドP11の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

リスティング広告運用の基本を理解するためには、CPC、LPO、EFOという概念を把握することも重要です。

CPC(Cost Per Click)は、クリックごとの広告費用を指します。広告がクリックされた時に広告主が支払う金額のことです。 CPCが高いと、広告費用も高くなってしまうため、リスティング広告の効率化を図るためには、CPCを下げる施策が求められます。

LPO(Landing Page Optimization)は、広告をクリックしたユーザーがたどり着くランディングページ(LP)の最適化を指します。 ユーザーが求めている情報が分かりやすく、行動に移しやすいページ設計となっているか否かが、そのままCVR(コンバージョンレート)に影響します。そのため、リスティング広告運用にはLPOも重要となります。

EFO(Entry Form Optimization)は、ユーザーの入力情報を得るためのフォームの最適化を指します。入力項目が多すぎたり、入力が難しかったりすると、 ユーザーは途中で離脱してしまうことがあります。EFOは、ユーザーがスムーズに情報を入力でき、最終的な目的のアクション(問い合わせ送信や購入など)に至るための施策となります。



【補足】CPC、LPO、EFOに注目したCheck:施策実行、効果測定について

不要なクリック数を減らすためには、キーワード削除/停止、除外キーワード設定、ターゲティングの見直しなどの施策が有効です。 これらにより、広告が不適切な場所に表示されるのを防ぎ、クリック単価(CPC)を下げることができます。

一方、クリック数を増やすためには、新規キーワード追加、マッチタイプの変更、掲載順位や日予算を上げるなどの施策が必要です。

CVRを上げるためには、ランディングページの最適化(LPO)、エントリーフォームの最適化(EFO)、リンク先の見直しが重要となります。これらの施策により、ユーザーが求めている情報にスムーズにアクセスし、最終的に行動に移しやすくすることができます。

以上のような施策を実行した後は、それぞれの効果を確認するための分析が必要です。該当施策の効果を確認することで、その後の施策の改善や新たな方向性を見つけることができます。

4.検索クリエチェックとは?

(以下、スライドP14の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

「検索クエリチェック/追加」とは、ユーザーの検索パターンを解析し、それに基づいて広告のキーワードを最適化する作業のことを指します。 具体的には、ユーザーが検索エンジンに入力するキーワード(検索クエリ)を把握し、それに近いキーワードを広告に追加することで、広告の表示頻度とCTRを上げる目的があります。 このプロセスは、広告のパフォーマンスを最大化するための重要なステップであり、リスティング広告運用の効果を高めるための基本的な戦略といえます。具体的な方法とその有用性について、以下で詳しく解説します。

まず、検索クエリチェックの手順について説明します。検索エンジンの広告プラットフォーム(例えばGoogle Ads)では、「検索語句レポート」を利用すると、ユーザーがどのような検索クエリを入力して広告にたどり着いたかを把握することができます。このレポートを定期的に確認することで、ユーザーの検索行動をリアルタイムで把握し、広告戦略に反映させることが可能です。

次に、「検索クエリチェック/追加」の作業で、重要なポイントについて解説します。検索クエリチェックを行う際は、以下の2つの視点から分析を行うことが求められます。

1. インプレッションが多いが、まだ広告のキーワードとして登録されていない検索クエリがあるかどうか
2. インプレッションは少ないが、クリック数やコンバージョン数が多い検索クエリがあるかどうか

これらの視点から分析を行うことで、広告のパフォーマンスを向上させる新たなキーワードを見つけ出すことができます。また、この分析から、広告のCVを向上させるための新たな着地ページ(LP)の最適化や、新たな商品・サービスの開発のヒントを得ることも可能です。

そして、「検索クエリチェック/追加」の作業で重要なのが、ユーザーの検索行動のトレンドをキャッチアップすることです。ユーザーの検索行動は、時期や状況によって変化します。そのため、検索クエリチェックは一度行ったからといって終わりではなく、定期的に実施し、検索行動の変化をキャッチアップし続けることが求められます。

また、検索クエリチェックの結果をもとに「検索クエリ追加」を行う際は、キーワードのマッチタイプも考慮することが重要です(マッチタイプについては後記参照)。

最後に、「検索クエリチェック/追加」の作業は、広告のパフォーマンスを改善するだけでなく、ユーザーの検索行動を理解する上でも非常に有用な手法です。広告運用者は、この作業を通じて、ユーザーがどのような課題やニーズを持っているのか、どのようなキーワードで商品やサービスを探しているのかを深く理解することができます。その理解を元に、よりユーザーのニーズに対応した広告運用を行うことで、広告の効果を最大化することが可能となります。

5.マッチタイプの変更とは?

(以下、スライドP15の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

「マッチタイプの変更」は、リスティング広告の運用において重要な施策の一つです。マッチタイプとは、広告がユーザーの検索語句に、どの程度マッチするかを設定するためのもので、マッチタイプを変更することで広告の表示範囲と質をコントロールすることが可能です。

マッチタイプは、主に「完全一致」、「フレーズ一致」、「広範囲(ブロード)一致」の3つがあります。「完全一致」は指定したキーワードと完全に一致する検索語句のみに広告を表示します。これは広告の表示範囲が狭くなりますが、それだけに関連性が高くなります。

一方、「フレーズ一致」は、指定したキーワードが含まれる検索語句に広告を表示します。「完全一致」より広範囲に広告を表示できますが、キーワードと検索語句の関連性は若干低くなります。 そして、「広範囲(ブロード)一致」は、キーワードの同義語や関連語を含む検索語句にも広告を表示します。 これにより広範囲なユーザーにアプローチすることが可能となりますが、キーワードと検索語句の関連性は最も低くなります。

これらを理解した上で、「マッチタイプの変更」を行うと、広告のインプレッション数を増やすための重要な施策となります。 「完全一致」で登録しているキーワードを「フレーズ一致」や「広範囲(ブロード)一致」に変更することで、より多くの検索語句に対応し、インプレッション数を増やすことが可能となります。

しかし、マッチタイプを広くすることで確かに広告のリーチは増えますが、それだけに、広告の質や効果測定の精度が低下する可能性もあるため、注意が必要です。 適切なマッチタイプの選択と、それに伴う広告の最適化が求められます。

6.「目標インプレッションシェア」などを活用するとは?

(以下、スライドP15の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

「目標インプレッションシェア」は、Google広告の自動入札戦略の一つで、あなたの広告が検索結果ページの上部または絶対上部に表示される割合(インプレッションシェア)を設定することができます。 インプレッションシェアとは、あなたの広告が実際に表示される推定回数を、広告が表示された回数(インプレッションの機会)で割ったものです。

この戦略を選択すると、Google広告はあなたの広告が目標とするインプレッションシェアを獲得できるように、広告の掲載順位を最適化します。 具体的には、あなたが設定した目標インプレッションシェアと最大CPCに基づいて、各オークションでの入札額を自動的に調整します。このように、自動入札と目標インプレッションシェアを活用することで、効率的にインプレッションを増やすことが可能となります。

7.自動入札を活用することで掲載順位を上げ、インプレッションを増やすことができるのはなぜ?

(以下、スライドP15の解説です。ダウンロードはこちらから)
https://sng.co.jp/download/listing_advertisement/

自動入札とは、広告の掲載順位や価格をGoogleなどの広告プラットフォームが自動で最適化する機能のことです。 具体的には「目標コンバージョン単価」や「目標インプレッションシェア」などの戦略を選び、それに基づいてシステムが適切な入札価格を自動的に設定します。

自動入札を使用する最大の利点は、手動での入札調整に比べて、高度なアルゴリズムによる精度の高い最適化が可能になることです。Googleなどの広告プラットフォームは、数百万の信号から最適な入札額をリアルタイムに決定し、ユーザーの行動を予測して掲載順位を最適化します。 これにより、広告主はCVを最大化したり、目標とするインプレッションシェアを維持したりすることが可能となります。

8. まとめ

本記事では、弊社が無料配布しているホワイトペーパー(https://sng.co.jp/download/)のひとつ、「ただ出すだけでは終われない!リスティング広告運用の基本」を解説しました。 これらの知識をもとに、皆さんがより質の高いリスティング広告運用が行える一助となれば幸いです。

解説を読まなくてもわかる方は、こちらを御覧ください。資料だけでは難しいという方は、こちらの解説記事と併せて資料を御覧ください。

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